音楽に愛をこめて

音ゲーに関する話や日常で感じたことで、140字で収まらなかった思いをつらつら書いています。

赤段位に合格して今思うこと

 

2017年3月。ひょんなことがきっかけで始めたIIDX
ちょうど5年目にして、ようやく赤段位を取得することが出来ました。長いね。
一般的に見て「成長が遅い」私が、5年の時を経て赤段位を取得して思ったことをつらつらと書いていこうと思います

 

私が八段を取得したのは今から2年半くらい前の2019年11月。
アラサーからいわゆる“ノーツが降ってくる”タイプの音ゲーを始めても、やればできるんだなと割と本気で思いました。
これだけ長い歴史のあるゲームなので、ネット上には先人たちの上達法が溢れかえっていて、私も参考にさせてもらいました。けれど、自分が思うにはそういうテクニックよりも「どれだけ同じテンションで長く続けられるか」が一番のキモになるんだろうなと強く感じています。ネット上でよく見た言葉を借りるなら、「とにかくやれ」ということなんだと思います。
本当に成長が遅くて、いろいろなところで行き詰った自分からするとこの「とにかくやれ」「回数・頻度が足りない」という言葉はあまりにも強すぎて、何というか自分を否定されているような気持ちになってしまったんですよね。今思えば本当にこの言葉の通りで、やっていれば出来るようになるってわかるんですけど。
だから、その度に(私だってこれだけやってるよ!)って内心思っていたし、(とにかくやれ、って何回が目安なの! アバウトすぎるよ!)ってしんどくなってしまって何度もIIDXから離れてしまいました。離れてしまったことが5年もかかった原因であるとも気付けました。

 

だけど、私は今こうやって赤段位が取得できた。
モチベーションを何とか維持して、プレーを続けることが出来ている。
そうなった時に思うのは、やっぱり「推しの力ってすごいな」と言うことです。

2020年、これも何かの縁だと思うんですけど今更C-Showさんの曲にどっぷりハマってしまった私が出会った「Please Welcome Mr.C」という楽曲。
とんでもなく格好良くて惚れこんでしまい「これを筐体のデカい音で聴きたい。クリア出来るようになりたい」と思って引き戻され。

2021年、とりあえず新作稼働したからやってみるか、とプレーしたらデフォルト曲として入っていたyvyaさんの「Vitrum」に心撃ち抜かれて「これをクリア出来るようになりたい」と思って引き戻され。
おまけに、私が永遠に引きずる「BLACK or WHITE?」がIIDXに移植されるなんて聞いたらやるしかないんですよ。選択肢なんてない。やるしかない。

そして2022年、ついにYoohくんがkors kさんと合作でIIDXに曲を書き下ろした。
やるしかないじゃん。逆にやらない理由が見つからない。やるしかなくない?

この間にちょくちょく離れかけているのですが、その度に引き戻してくれる一曲だったりそういったものがあったんですよね。幸せ者だと思います。恵まれていたなあ。

私は、ハードできた曲が10曲増えるよりも、好きな曲や推しの曲を1曲イージーついた方が何十倍も嬉しく思えるような人間でした。
だから、今作のyvyaさんデフォルト曲「lawes's parotia」をクリアした時、BPが50くらいだったこともあってどうしても「(旧曲含めても)今作初11ハードはこの曲にしたい」と思って死ぬほど粘着しました。人のいないゲーセンで何回もPフリー使った。
正規ランダムR乱ミラーありとあらゆるオプションを使ってハードに挑戦しました。何度も二重階段で落ちるので、「もう粘着せずに他の曲地力上げて挑んだ方が良いよ、ハードはそしたらつくから」と言われたことも有りました。
だけど、IIDXから離れかけた私をこのゲームに引き戻してくれた彼の曲をクリアすること。ハードランプをつけること。
それは、他の人から見たら「ひとつハードランプが増えた」だけにしか見えないと思うけれど、私にとってはそれ以上の意味があったんです。オタクなので………
結局特攻の末、51回目でR乱でハードがつきました。至福の瞬間だったなあ(しみじみ)

ただ、今思えばこの経験って自分の中では大きかったなと思うんです。
この時、私の11ハードって20曲くらいしか無くて、某難易度表によれば難易度Cくらいらしいんですよ。だから身をもって「回数重ねたら、やればできる」と思えたのは本当に大きな、貴重な経験でした。

 

推しへの愛(執着ともいう)は、不可能を可能にする。
何だか痛くて厄介なオタクみたいなことを言ってしまいました(実際そう)。
ふと思い出してしまったのは、私が学生の頃とある乙女ゲームがすごく流行していて、そのキャラが好きだった女の子が「推しに釣り合う女になる!」とダイエットを始め、20キロ近く痩せたというエピソード。やっぱり推しの力はすごい。
そういえば、私だってSDVXが6年かけて魔騎士までになったのにC-ShowさんとYoohくん沼にどっぷり浸かったことでそこから2年で金枠或帝滅斗になったわけだから本当に、ほんっっとうに、推しと言う存在は偉大なのだ。生まれてきてくれてありがとう。曲を作ってくれてありがとう。幸せに生きてくれ。
今まではその推しへの愛をも凌駕するほどの「マイナス感情」でゲームから離れてしまうことが多かったのだけど、タイムラインを見る頻度をぐっと減らしたことでそれを避けることが出来たのも大きかったなあと。
前に書いた「好きなことを好きで居られる努力」を続けた結果だと思います。
モチベーション維持出来るような努力が出来たことが今回の赤段位取得に繋がったのかなと思いました。IIDX楽しいよ。未だに乱打全く叩けないけどね。
今回気付いたこと、思ったことを忘れずに、また十段に向けて頑張ろうと思います。
推し~~~!!!新曲をIIDXにくれ~~~~~!!!!
(C-ShowさんのIID新曲がまだ来なくて割と凹んでいます)

 

 

最後に。
Todestriebの(個人的)大発狂部分を初めて抜けて時間差CNに到達した時の死ぬんじゃないかと思うほどうるさく鳴り響く胸の鼓動。最後の乱打部分を呼吸もままならないまま必死に叩いて最後のCNに辿り着いたときに目に入った「14%」というゲージの数字。「やっと、終わったんだ……」という気持ちでいっぱいでした。
六段、七段、そして八段に合格したあの日は、本当に嬉しくてうきうきでテンションMAXのままゲーセンで合格ツイをしたことを覚えています。だけど、今回はそういった気持ちになれなくて、家に帰って落ち着いてからツイートをしました。
嬉しくなかったとかそういうわけではなくて、良くも悪くも「これだけやったんだから九段受かって当たり前でしょ」って思ってしまっていたんですよね。

特に今作の九段は、ネットで見ている限り簡単になったと言われていて、それにいつまで経っても合格できない自分が悔しくて、情けなかったんです。
私のフォロワーさんには八段の方が多くいらっしゃいます。
だけど、八段の方でIIDXメインでプレーしているのは私くらい。周りは他機種メインで、しかもそのメイン機種では最高ランクを取得されていたり高難易度に挑戦するような高い腕前を持っているすごいプレイヤーばかり。一方で私はどれも中途半端なプレイヤー。
もちろん、そういったところで培われたスキルをIIDXでも活かされてるのだと頭ではわかっているけれど、家庭環境まであってメインでこのゲームをプレーしている自分が同じ段位だということが本当に悔しかった。どうしても、九段になりたかった。

私は自分に自信がないから、人に勝ちたいなんて思ったこともないし勝てるとも思ったことが無い。だけど初めてどうしても負けたくないって思ってしまった。
元々皆伝が目標では無く、好きな曲全てにイージー以上のクリアランプをつけることが目標だったということもあって段位はそんなに気にしていなかったんだけど、周りが見えなくなっていたのか相当必死になってしまいました。大人げないなあ。
無事に赤段位が取得できて、ホッとしたと同時に本当に幼稚で恥ずかしい動機だったなって今なら冷静に思えます。もうこんな動機ではやらんぞ。自分への戒めです。

 

これからは、変に段位とか周りとかを気にせずに推しの曲を浴びながら、限界まで挑戦していこうと思います。
いっぱい推しの曲がIIDXに増えますように。