音楽に愛をこめて

音ゲーに関する話や日常で感じたことで、140字で収まらなかった思いをつらつら書いています。

推し事の傷は推しで治せ

何か大仰なタイトルを付けてしまったけど、推しの新曲でメンタル取り戻したよと言う話。

私はプロ野球と音楽の二本立てで推し事をしているんですけど、最近、プロ野球の方の推し選手の叩かれ方とか言われようが結構キツいものが増えてきて相当メンタルやられていました。
スキャンダルが出たとか、連日ミスしてチームに貢献できていないとか、そういうのが原因で叩かれるのは彼らの職業柄仕方の無いことだと理解しているのだけど、私の推しはそう言うわけではなく。
決してチームを引っ張る選手ではないけれど、いなかったら困る、みたいなポジションの選手なのでここまでの言われように自分の感情の整理がつかなくて、思っていた以上にメンタルをやられてしまい、うーん、どうしようか、と思っていたときに最強の治療薬が舞い降りました。

推しの新曲が、立て続けに3曲も!?!?!?

 

SDVXのアリーナ解禁新曲「Kontrol Line」
jubeat書き下ろし新曲「Hero Revealed」
そして、そして……
 伝説の合作ユニット(私の中で)BlackYooh vs. siromaru 新曲「Infinite Strife, 」。

さすがに嘘でしょ!?!?ってなりました(公式さんありがとう)。

 

Kontrol Lineは本当にさ、最近のYoohくんっぽさ全開の疾走感溢れる楽曲で最高だったし、何よりも「MAD CHILDさん譜面とエフェクトお願いします」と言わんばかりの展開と構成で実際にまっちゃさんが最高すぎる譜面作ってくれたので全方向に頭下げてる。
あとこの曲に限らずなんだけど、一瞬落ち着いてから一気にサビの盛り上がりに向かう感じが天才過ぎてなあ、となるんですよね。
私はガチガチのクリアラーなのでアリーナ一回もやらなかったんですけど、この曲欲しさにアリーナ頑張った。めちゃくちゃ他のプレイヤーにカモにされたけどこの曲解禁できたのでOKです。

Hero Revealedは、今までのYoohくんの音ゲー曲ではあんまりない感じのアゲアゲチューンって感じでこんなノリノリになれるんか……ってなった。彼のアルバムとか他のコンポーザーに提供した曲のようなクラブミュージックっぽさ全開でこれ筐体じゃなくてデカい箱で聴かせてくれ~~~!!!って感じ。
何か本当にすごいなって思うのは、まず大前提として作曲の守備範囲が広すぎるってところなんですけど、その中でもそのゲームをプレーするにあたって楽しくなれるような、そのゲームっぽい曲を作られるところ。
この曲死ぬほど好きですぐ中毒になっちゃったんだけど、多分、ボルテに入ったらBPMが遅めだからあんまりプレイヤー受けしないのかなって。私は多分1000回くらいプレーすると思うけどさ。盲目オタクなので。
Yoohくんの曲良い曲だらけなのでみんな聴いてほしいな。↓

irohaxxx202.hatenablog.com

 

んで、問題は(?)Infinite Strife,だよ。
令和の時代に「BlackYooh vs. siromaru」なんて文字面見ると思うか???(二度目)
まず(二度目)ってのがおかしいんよ。ありがとう神様。
ちなみに一度目は結構ガチ目に狂ってしまってこんな記事を書いてました。↓

irohaxxx202.hatenablog.com

 

もうね、情緒は死んでるんですよ。
この3人の合作曲って音ゲー以外の曲も、3人でのリミックス曲もどれも本当に良くって、本当にいろんなタイプの曲を作られるわけですよ。そりゃ私も伝説の「BLACK or WHITE?」から入ったオタクであれが原点ではあるので、あのイメージが強烈に染みついているというのはあるのですが、それでもこれまでにお三方のいろんなジャンルの曲を聴いてきました。ピアノと言えばBlackYくんと思っていたけれどYoohくんもがっつり目なピアノ曲を作られることもあるし(そもそもご本人がピアノ弾けるのずるい)、siromaruさんはゴリゴリの激しい曲だと思っていたけれど、めちゃくちゃ綺麗な柔らかな旋律の曲もある(Factual Rebirth好きすぎマン)。

しかし、だ。私が先に掲載した記事の中で切実にこう書いた。

一生ブラホワを引きずるオタクは、たまに合作聴きたいなとか、そういうわがままを思ってしまう。

私はYoohくんの音ゲーっぽくないクラブミュージックが大好きだし、それ以外の音ゲーに入っている曲も好きだ。つまるところ、どんな曲も大好きなのだ。
本当にいろんな曲を作ってくれて心底感謝しているし、こういう推しに出会えたことはオタクとして幸せで恵まれているなと感じる。
だけど、この言葉が出て来てしまったのは、今ではあまり作られなくなってしまった、あの時のような彼の曲をまた聴きたいなと言う気持ちが未だに私の中に横たわっているからに他ならない。

私はこの新曲を聴いて、あの時のことを再び思い出してしまった。
ブラホワはsiromaruさんがガチガチにボス曲っぽいベース帯を組んでBlackYくんとYoohくんに「これベースにして二人で合作して!」と依頼したところから始まったと記憶している。
こんな完璧に組み立てられたベースに手加えられないよ……と思ったYoohくんだけど、BlackYくんが先にあのきらきらした美しいピアノのメロディを入れてくれたことで、あのブラホワといえば、なメロディを組み込めたと。

あれから約10年。

凄く上から目線な言い方になってしまって申し訳ないんだけど、10年間の中でお三方ともいろんな手法を身に付けられたり曲の幅も、音の作り方とか、そういう引き出しが増えているんだと思う。
少し前に「ブラホワの凄いところは、あの時代に3人合作であのクオリティの曲を出せたこと」というコメントを見たことがある。あの時代にあのクオリティを誇った3人が10年後に発表したこの曲は、あの時に私が抱いた3人の魅力を10倍にして余すところなく表現しつくした1曲だと感じた。

抗えないような圧倒的な力、強さを持つ重々しいベース。
繊細さの中に芯の強さとどこか退廃さも感じさせるあまりにも美しいピアノのメロディ。
サビに向かうまでの鬼気迫るような切迫感と、全てを呑み込む荘厳的なメロディ。
そういったものが一つに混ざり合って本当に彼らでしか表現が出来ないような、彼らだからこそ表現できる唯一無二の世界観がそこにはあって、限界オタクは泣いた。

あと、Yoohくんの持ち味の一つである「彼特有の切迫感、シンフォニック感」を久しぶりに浴びることが出来て、本当に天を仰いでしまった。最高すぎるだろ。

クロインのときってバチバチに戦ってる感じがあったのに、siromaruさんが加わると本当に三人の良いところが良い感じに融合して×3が×6くらいになるのすごいという言葉以外で表現できない。すごいんですよ。聴き比べて欲しい。すごいので。

オタクは大概我儘なので、もう一つだけ我儘言わせてもらうと、この3人の合作曲をBEMANIに欲しいです。出来ればSDVX。それかIIDX。本当にお願いします。

 

タイトルの話に戻って、過去にも何度も推し事でもう無理だと思ったことがあります。
何度も「推し 叩かれがち 対処法」などググっていて、だけど、頭ではわかっていても感情がついていかないんですよね。
まあそれで解消できているのなら「お前らには推しの良さがわからんで結構。私は良さを理解している」と開き直れているはずなんです。でも、現実はそれが出来ていない。

推しへの愛とか、思い入れって想像以上に大きいものだし、ものすごいエネルギーだと思っているのでその感情がマイナスになったとき、プラスに持っていく、せめてプラマイゼロにするためにはそれと同じくらい大きいプラスの感情を持ってこないといけないわけで。
そのプラスの感情を持ってこれるものって、やっぱり同じく「推し」なんだよな、と。

ネット上でも良く言われているし、私も言われたことがあります。
「推しが複数いるなんて、単推しより愛が足りない」
「DDが推しって名乗るの意味わかんない」
んな意見、積極的に無視していけ(過激派)。
そういう気持ちになるのも、わかります(自分もちょっと同担拒否っぽい部分があったので)。
一人の推しを私みたいに周りの環境に左右されずに推せる人はそれが一番だと思います。
が、そうじゃないなら絶対に推しは何人もいた方が良い。
心の拠り所は多い方が良い。
推しの数だけ、幸せは増えると信じています(その分嫌なことも増えるけどね)。

 

そう言えば、最優秀楽曲とか他社がどうとか推しの新曲がとかで凹んで傷付いた心を治してくれたのは、推し選手の活躍でした。
今回、推し選手の貶されっぷりを見て荒んだ私の心を癒してくれたのは、推しの素敵すぎる新曲たちでした。

 

良くも悪くもだけど、傷ついたり、幸せな気持ちになったり、悔しい思いをしたり、高揚感を味わったり、そういう喜怒哀楽を引き出してくれるのはやっぱり推しという存在なのだ。

好きなものは誰が何と言おうと好き。
他を貶す、下げるのではなく、どんな時でもひたすらに自分と推しを信じて、推しの良さを語れる強いオタクで在りたい。