音楽に愛をこめて

音ゲーに関する話や日常で感じたことで、140字で収まらなかった思いをつらつら書いています。

推し事は茨の道

さすがに、令和の時代になって「BlackYooh vs. siromaru」の文字を見るなんて予想出来っこなくて、私の情緒は死んだ。
これはもう定期的に拗らせては吐き出して、を繰り返しているのですけど、私は本当にこの3人の合作に夢を見てしまっている節があります。
今回こそ熱く語ろうと思っていたら、半年前に熱く語っていました。↓

 

irohaxxx202.hatenablog.com

 

SDVXに収録されている曲に限らず、この3人合作の曲ってほんっとうに良くて、過去にはlapixさんの楽曲やあの!(?)MAD CHILDさんの楽曲のリミックスを3人でしたこともあって、それだけこの3人の曲の相性ってすごく良いんだと思います。
オタク、主張したいことは何度でも言っていいと学んだので懲りずに言いますけど、私は一生ブラホワを「合作における奇跡の一曲」だと思い続けるんだろうなあと。

私は人よりもハマるのが一歩遅い人間で、今めちゃくちゃYoohくん沼にいるのですが、彼にハマったのも2~3年前。初代フロア勢として活躍されてきたのに、私がハマったのはつい最近。
元々曲はずっと好きだったのですが、そもそも当時の自分に「作曲者にハマる」という概念が全く無くて、誰が作っているとか全然見ていなかったんですよね。
結論、何が言いたいかと言えば、彼らが一番活発に活動されていた時期(つまりは3人合作などが多かった時期)ってもう5年以上も前で、今になって新曲なんて出てこない。
さすがにそこまで鈍感ではないので、今の状況を見れば、各々がもういろいろなところで活躍されていて、わざわざ3人で合作曲を出す機会ももう無いんだろうと諦めていましたし、そこに(何でもう少し早くハマっていなかったんだろう)とこれまたお決まりの後悔の念を抱いていたわけです。

未だに9年前のブラホワの幻影を追って、IIDXへの移植で涙を流し、何でこれが最優秀楽曲じゃなかったのかなあと思いつつ、SDVXおよびIIDXから流れる爆音のシュランツベース、美しいピアノ旋律、そしてあのあまりにも壮大で圧倒的な存在感のあるメロディーを聴くたびに心が震える感覚に襲われる限界オタクが突き付けられた、現実。

ついに、3人の合作曲が、全国大会の「決勝楽曲」としてお披露目された。
しかも、他社。

 

本当に、文字通り感情がぐちゃぐちゃになって、何も言葉に出来なかった。
嬉しい気持ちもあるし、寂しい気持ちも、悔しい気持ちも、自分は何もしていないのにいろんな感情に支配されて、ゲーセンで立ち尽くしてしまった。
だけど、その楽曲は“ボス曲”らしい、3人の持ち味がいかんなく発揮された本当に最高の曲だった。

 

自分がハマるのが遅いことが全ての元凶なのでもう、合作は半分くらい諦めていたんです。ゆーくんは、まっちゃさんにも「最近作る曲の系統変わったよね」と言われていて、ご本人もそれを認めている。
これは、私を狂わせた曲の1つである「HAVOX」的な、もっとピンポイントで言うと「BlackY vs. Yooh」名義の曲ももうなかなか厳しいのかなあと思ったんですよ。
私は推しにはあまりいろんなことに縛られずに、やりたいことをやり切って欲しいと思うオタクなので、今の系統の曲もめちゃくちゃ好きだし、アルバムなんて出してくれた日には本当にありがとう100枚くらい買うよという勢いなのですが。
とはいえ、一生ブラホワを引きずるオタクは、たまに合作聴きたいなとか、そういうわがままを思ってしまう。
でもまあ、難しいよね、推しは好きな曲を無限に作れ!疲れたら休め!幸せに元気に生きてくれればそれでオールオッケー!と、思うようにしていました。そうやって、自分を納得させてきた、という表現の方が正しいかもしれない。

だけど、現実は甘くなかった。
絶対に、自分が手を出さない機種に、喉から手が出るほど欲しかった1曲が配信された。
何が苦しいって、私は「依頼次第では、合作は有りうるのかもしれない」という、あんだけ必死に押し殺してきた願いを再び抱いてしまうんだ。あくまでも“依頼次第”なのに。
本当にしんどいですよ、これ。限界オタクにとってはもはや拷問。生き地獄。

 

そもそも、私はこんなに彼を拗らせているのに、ハマったタイミングが最悪すぎて未だに肉眼で見られていないんです。
このご時世の前は彼だってDJイベントに出演されたり、即売会に参加されたりしていたのに遠征扱いになってしまうからかぱたりと途絶えてしまった。
去年名古屋でイベント出演されていたのだけど、こちらが宣言発出中で、さすがにいろんなところに迷惑がかかるだろうと私は泣く泣く諦めた。配信で見られたけど、心底格好良かった。
あんな真面目で好青年な彼がごりっごりのクラブミュージックかけてるギャップに私は死んだ。10回ぐらい息絶えた気がする。無理。オタクすぐ死ぬ。

彼のようなフリーのコンポーザーの方って、人によっては今でもイベントに出られたり即売会に出展してる方ももちろんいて、そういう人たちのファンは肉眼で見られるんだよなって羨ましく思うことばかり。そちらは良いですよね~~会おうと思えば会えるし!こっちは表舞台に出てこないんですが!?ってひねくれた感情しか出てこない自分に嫌気がさして仕方がない。
同じジャンルで同じ境遇の人たちを追っているのに、何で自分だけはそれが叶わないんだろう、と周りを見て苦しくなり、タイトルの茨の道に繋がるわけですけどね。
まあ、こればっかりは誰のせいでもないし、どうしようもないんですけど、それにしたって生身の人間を追っているオタクとしては推しに会えない辛さってそれはもう筆舌に尽くしがたいものがある。推しに会わせてくれ。頼む。金なら出す。

 

いろんなコンポーザーに沼をしてきて、もちろん他に好きな方もいっぱいいるのですけど、彼にしか出せない世界観や雰囲気が本当に好きなんです私。
彼の作る曲のジャンルを作られる方は数多くいらっしゃるわけですけども、あの切迫感やじわじわと追い詰められる感じ、そうかと思えば多幸感あふれるきらきらとした世界観の曲も作っている。神聖さや退廃感、いろいろな世界を音楽で作り上げられるので、本当に一気にその世界観に引きずり込まれるんですよね。
趣旨ではないので敢えて名前は出しませんが、とある有名コンポーザーの方々が「ゆーくんの作るあの感じは絶対俺には作れない。あの鬼気迫る感じは彼にしか出せない」とおっしゃっていて、素人の自分がぼんやり感じていた感覚を、作曲の第一線で活躍されてる方たちが言語化してくれて嬉しくなったというか、誇らしくなりました。
私の推しすげえだろ!!!!みたいな。

いや、だって、LegenD.とかHAVOXのあのボス感というかマジで迫りくる感じやばくない?どうやったらあの感じ出せるの?やばくない?
というか、いわゆるそう言うボスみたいな曲ってキック強かったりして私の耳だと「うるさい」って感情が先に来ることが多い勿体無い聴覚なんですけど、彼の曲は全くうるささはなくて、だけど重厚感はものすごくあって、きっと最低限の音でこの雰囲気出してるって相当作り込まれてるなって思うし、そういうの本当にすごくないですか?????
かと思えばクレシャとかバタフライツイストみたいなシャレオツな曲も作るし、本当にゆーくんのダンスミュージックやばいんだよな、Alone Dancer(最新のアルバム)マジで良いから全人類聴いてほしい。身体の奥底に心地よく響くベースって感じがしてガチでこれは家のしょぼいオーディオじゃなくてデカい箱のデカい音で聴きたいわけよ、そして目の前には推しがいる、最高じゃん。この世の天国。(ここまで一息)(オタク特有の早口)

 

多分、もう彼を肉眼で見る機会って無いんだろうなって薄ら覚悟はしています。
でもだからこそ諦めきれない自分もいて、苦しんでいる。
“曲”だけを追って、それを“生み出す人たち”を追わなければ、もっと楽しく出来たのかなって思うことは何回もあるけれど、だけど彼らのいろんな一面を見てその音楽がより輝いて聴こえるわけだからやっぱり私はコンポーザーを推すことをやめられない。
新参中の新参だからあんまり大きな声では言えないけれど。
早くいろんなことを割り切って、堂々と、「好きだ!!!!!!」と叫びたい。

 

そんな日が訪れるのを信じて、今日も私は彼の曲に溺れています。
厳しいことは重々承知だけど、彼単体の新曲、いつかIIDXに入らないかなあ・・・。