音楽に愛をこめて

音ゲーに関する話や日常で感じたことで、140字で収まらなかった思いをつらつら書いています。

人を「推す」ということ

定期的に「推す」って何だろうって考えています。
このブログも、推しへの愛を叫ぶために作ったようなものだけど本当に私の言動は「推す」という行為に繋がっているのかどうか、不安になったりする。

 

今日もそんなことばかり考えていた。
私が愛してやまない、IIDX28で収録された「Vitrum」。yvyaさんにとっては初めての書き下ろし楽曲の収録で、何度もこのブログで愛を吐露しているこの曲が、ついに彼の主戦場であるギタドラに移植されることが決まった。

だけど、私は、正直なことを言えばあまり心躍らなかった。

今までであれば「え!!!コナステパック買うだけであの神曲が!?ついにギタドラで!?プレー出来るですって!?!?」とテンションMAXで即購入、即ゲーセンだっただろうと思う。いろいろなことがあって、あんなに楽しくやっていたギタフリから完全に距離を取ってしまった私は、昼休みに会社で(そっか………そりゃ、そうだよね)とある種の虚無感に襲われていた。
そして、自分の悪い癖なのはわかっているのだけど、こう思ってしまったが最後、延々と自分の遍歴や過去を後悔する羽目になり、最終的には「推すってなんなんだろう」と哲学のようなことを考えてしまうのである。

 

私は、コンポーザーのオタクだ。
IIDXを始めた2017年からずっとそうなのだ。だけど、良く考えたら好きなコンポーザーのメイン機種を自分のメイン機種としたことはなかった。

私にとってwacさんは神様だけど、ポップンノスタルジアもやっていない。
私を何度も沼に突き落としたyvyaさんだけど、もうギターはやっていない。
私が初めてクラブイベントに行くきっかけをくれたC-Showさん、もう一回SDVXを頑張ろうと思わせてくれたYoohくん、だけどもうSDVXをほぼやっていない。
今自分が一番時間を割いているのは他でもないIIDXである。
一応言い訳みたいなものはあって、彼らの曲は全てIIDXにどんな形であれ収録されているし、私はその曲が心の底から好きだ。だからIIDXをやっている。
なんだけど、わざわざブログまで使って「私はこのコンポーザーさんがすきです!」と声高に主張する割にはその彼らがメインで曲を書き下ろしている機種をプレーしていないから、それって「推し」って言っていいのか?と思ってしまって。

まあ何だろうか、C-ShowさんとかYoohくんは別に音ゲーに曲を書く人というわけではないし、もっと言えば彼らはクラブミュージックを主に作曲して、だけど音ゲー用にも曲作れるよという才能溢れる素敵な方々だから、最悪SDVXやってなくても好きって言っていいのかなって思ってはいる。昔はやってたし。
それに実際彼らのCDはほとんど持っているし、音ゲー以外で好きな曲は山ほどあるんだしさ。
だけど、BSTの彼らは違うんだよな。だって、BEMANIに曲を書くことがお仕事なんだから。特にyvyaさんはいろんな曲作ってくださるけども、ギタリストだからやっぱりギタドラがメインだよ。そりゃそうだよ。
そうはいってもさ、好きな曲に対して好きだという気持ちは消えないんだよな。だって好きなんだもん……(語彙力)jubeatに入ってる「Ghost Clock」もマジで良いんよ。
yvyaさんが表現されるギターの世界観とあのギターの音がくるおしいほど好きなんですよ。あの世界に一生浸かっていたい。

「別に、このブログが何万PVもあるわけじゃないんだから何言っても自由」
と頭ではわかっているけど、フォロワーさんたちが好きなコンポーザーさんがメインで曲書き下ろしてる機種をプレーしている現実を目の当たりにしているから割り切れない。実際に「この人好きなのにこの機種やってないの?」って言われたこともある。
今思えば相当にトラウマだし、私にとってはある意味呪いの言葉だった。
ついでに言えば(?)、私は本当にMAD CHILDさんを尊敬していて人間として本当に敬愛しているのでそれメインの記事をこっそり書いていたんだけど今日の一件で(ろくにSDVXをやって無い人間がまっちゃさんについて語るのもどうなの……)と思ってしまったんだよな。

もちろん、推し方も愛の在り方や形も人それぞれ。
オタク一人一人に愛の形はある。十人十色。推しや周りのファンに迷惑さえかけなければどんな推し方をしたっていい。
理屈ではそうなんだけど、オタクってそんな簡単なものじゃないのもまた事実。
私はいつになったら、なんの後ろめたさも無く「この人が好きだ!!!!」と言えるようになるんだろうか。

Vitrumの話じゃないけど、気分が乗らないのに「この機種やらないと、推しを名乗れない。だからやる」という動機では絶対にプレーしたくないのだ。
それは推しを手段にしてしまっている感じがするからだ。そうじゃなくて、本当に内側から溢れ出るパッションで「推しの曲を筐体から聴くぞ!!!!!」と思えた時に、その機種に触れたい。いつになるかわからないけど。
何ていうか、SDVXもギターもやりたい気持ちは確かにあるんだ。だけど、そこに見えない透明な壁があるような感覚に襲われて、筐体まで辿り着けない。目の前にギタフリが、SDVXがあるのに(ホームの配置的にIIDXのすぐ近くにある)、そこにe-passをかざすまでがあまりにも遠いのだ。
だいたい原因はわかっているんだけど、もうそれは自分の努力でどうにか出来るものではないことも、わかっている。本当に気が向くときを待つしかないんだろうなあ。
SDVXに関してはC-ShowさんかYoohくんの新曲入ったら秒で筐体まで行くんだけどさ。

 

そうは言っても、多分書き進めてるまっちゃさんへの尊敬の念を書き連ねた記事はいずれ完成させるんだと思う。だって、好きなんだもん。
関係ない話だけど、イラストが描ける人って本当にすごいし大きな力があるなって思っているんだ。ファンアートでどれだけ好きかって伝わるし、あの人が好きな人ね!って一発でわかってもらえる。
私はそういうことが出来ないから、やっぱりこうやって文章を書き続けることしか出来ないんだよな。
私にとってはそれが「推す」という行為の一つでもあるから。

インパクトは小さいけど、いつか思いが誰かに届いたらいいなとは常々思ってる。継続は力なり。
そういうわけで、悩むことばかりだけど、好きだという気持ちが沸き出ているうちはちゃんと言葉にして残していこうと思います。引き続き、推し事やっていくぞ。