音楽に愛をこめて

音ゲーに関する話や日常で感じたことで、140字で収まらなかった思いをつらつら書いています。

推しについてひたすら語る~Yoohさん編~

最近、明るくない記事が多かったので、久しぶりに推しの素晴らしさについてただひたすらに語る記事を綴ろうと思います。
単純に、好きだという気持ちが大きくなりすぎて自分の中で消化しきれなくなったからでもあります。

 

私は良く言えばこだわりがあるんですが、悪く言えば頑固なのでDD(誰でも大好き)が出来ないんですけれど、自分の好きなタイプに当てはまる方はもれなく全員好きなので複数推しがいます。過去にもそんな記事を書きました。↓

 

irohaxxx202.hatenablog.com

 

今回は、BEMANI Sound Teamではない、フリーランスコンポーザーの中で推している方について語ります。

 

いろんな記事で名前を出していますが、私はYoohくんがすごく好きで、いわゆる推しにあたる人です。
Yoohくんと言えば、SDVXでお馴染み(だと思っている)の人気コンポーザーでありますが、私も例に漏れずSDVXをがっつりプレーしていたときにうっかり沼に落ちました。
前記事で書いたyvyaさんのときはピンポイントでこの曲があったから沼に落ちた、というパターンだったのですが、Yoohくんの場合はぼんやりとこの曲好きだな~、この曲も好きだな~っていうのが積み重なっていった結果のような感じです。
そういうわけなので語りたい曲が多すぎてどうしよう、と悩んでなかなか文章化出来なかったんですけど、限界なので書きたいこと書きます。好きなものは好きなんだからしょうがない。

どの曲もそうなんですけど、Yoohくんの魅力ってやっぱり彼にしか出せない雰囲気だったり世界観にあると思っています。彼にしか出せない、というよりも「彼特有の」という表現の方がしっくりくるかもしれません。
yvyaさんの魅力を語る時に真っ先に「格好良さと色っぽさが共存するギターのメロディと音」という表現が思いついたんですけど、Yoohくんの魅力を一言で表せる言葉って何だろう、と延々悩んだ結果「陶酔感に浸れる音楽と世界観」という表現に落ち着きました。少し語弊はありますけどね。

そういうわけで、前置きはこのくらいにして山ほどある彼の曲の中でも特に熱く語りたい曲を挙げていこうと思います。

 

①MariannE/KAKATTEKOYEAH!!!!(C.H.S)

聴いた瞬間に「あ、天才なんですね」って思った一曲。
個人的に彼の持ち味とか、先に述べた彼にしか出せない世界観とか、そういう魅力をあますとこなく表現しつくしていると感じる曲。
こういったゴシック的な曲って元々好きでいろいろ聴いてきたはずなのに、今までに感じたことの無い感覚に襲われたことを鮮明に覚えています。今でもぞわぞわとした感覚はある。
この曲の何が刺さるって、曲だけ聴いているといわゆる“強さ”とか“圧”ってそんなに感じないんですよ。なんですけど、聴けば聴くほど切迫感を抱かせられる。追い詰められている感じ。そこに不快感とか怖さとかそういうものって一切無くて、ある種の快感がある。
自分の中にじわじわと侵食してくる感じが初めての感覚で、彼の曲ってそういうところが一番の魅力だと感じています。そしてこの曲はそういったものが顕著に表れていると思っている。
どうやら今はLanotaにも収録されているそう。個人的にはフルがおすすめです。
さて、この曲は表題に書きましたがC.H.Sから出ている「KAKATTEKOYEAH!!!!」というアルバムに収録されています。これはt+pazoliteさん主宰のサークルから発売されているいろんなコンポーザーと同じテーマで対決(曲を作り合う)というコンセプトのアルバムで、Yoohくんに投げられたテーマは「ゴシック」。
何かここまですごい曲出されると、一周回ってこのテーマを投げたとぱぞさんがすごいんじゃないかって思ってしまったな。このアルバム他の曲も素敵なので是非に。

 

②Good bye, Merry-Go-Round./オンゲキSUMMER

私、BEMANI以外の音ゲーってやらないんですけど、この曲好きすぎて移植先のチュウニで赤譜面AJするまで頑張ったくらい好きな曲。
これは「音ゲー」における彼の要素、魅力、持ち味、全部が詰まった欲張りセットみたいな曲だと思っていて、ダークな世界観の中で繰り広げられる緩急がどうしようもないくらい高揚感を味わわせてくれる。
確かにダークなんだけど、その中で淡いきらきらしたものを感じさせるような雰囲気もあって、その塩梅が彼特有のものなのかなあとか勝手に思っています。
てゆかこれ、もう出だしの荘厳さがめちゃくちゃYoohくんだ……って感じがするし、いろんな音も本当に彼らしくてもう本当に好き。急に語彙力がなくなってしまい、すみません。

 

③Enter The Fire/SOUND VOLTEX EXCEED GEAR

本当に語弊を恐れず、俗っぽい言葉でいうならば、この曲を聴くと脳がとろけそうになる。何というか直接脳に音が響く感じがする。
惹きこまれるというよりは、この世界観の中にすっぽりと収まってしまうというか呑み込まれるというか。
彼のトランスは総じて最高なんですけど、これは本当に赤志魂のイメージソングということもあって盛り上がり方とか格好良さとかが突き抜けている。何というかイメージでしかないけれど「トランス状態」に入り込める曲。サイバー感もあってすごく格好良いんだよな。
少し曲からは話が逸れますが、彼の曲ってユーフォリックだという形容をされることがあるんですけど、ぼんやりとしか理解できていなかったそういう形容詞が腹落ちした曲の一つだったりします。(多分、この曲自体はユーフォリックと呼ばれるジャンルではないんだろうけど)
本当に圧倒的な陶酔感に浸れる曲。言葉にしづらいんだけど、聴いていてとにかく気持ちが良い。快感。とにかく曲が良い。是非SDVXの筐体で譜面と同時に楽しんでもらいたい曲です。

 

④Vamos A Bailar/DANCERUSH STARDOM

さすがに守備範囲が広すぎるだろ……って天を仰いでしまったのがこの曲。
この曲が出た頃って、もう音ゲーっぽい曲からダンスミュージックやクラブミュージックをメインで作られていた時期なので、ダンスラKAC曲と聞いて特に驚きはしなかったのですが、曲聴いたらさすがにたまげた。
前々から文字通りいろんな「世界」を表現されるなあ、と心掴まれていた私ですが、ついに……スペイン……(ようはラテン的な音楽)とその作風の広さに言葉を失ってしまいました。
彼の曲のイメージって、私は中世ヨーロッパっていうのが一番強かったんですけど、いろいろ聴いていくと古代ギリシアだったり、インディアン系だったり(ジャンルで言うとジャングルテラーっていうんですかね?)、王道の和風モノだったり、そういう何だろう、いい意味で重さのある曲が多かった中で急にラテン系のノリノリダンスミュージックが来たので、え~~~~~~っ!!!!!となってしまいました(語彙力)。
ご本人も「とにかく楽しんで踊れるように作った」とおっしゃっていたけれど、楽しむどころかこれもうノリノリだよ。
リズムの刻み方とか、ベースラインとか、聴いていて心地良さを感じるんですよね。楽しい!超絶ノれる!で終わりじゃなくて、心地良いから疲れずにずっと聴いていられる。
これはジャケットに引きずられている感が否めないけれど、聴いているとぼんやりと夕日のような鮮やかな橙色が浮かんでくるようなんですよね……。こういう見えないものを見せる力を秘めているのが、彼の曲の素敵なところでもあります。

 

⑤Detour/RED ROAD

彼のメジャーデビューアルバムに収録されている曲。
ええ……Yoohくんハウスも作れるんですね……おしゃれすぎんか……。
ピアノのメロディがあまりにも美しすぎるんですよ。サックスの音色とメロディも色っぽいんですけど、曲を通して音とメロディが艶やかで色気を纏っている。
本当に今までの彼のイメージを全部覆すような(言い過ぎかもしれない)一曲。
温度と湿度を持った音、しなやかな強さのあるメロディ、そしてシンセの電子的な音。
そういったものがすごく調和していて、学術的な意味での多幸感をこれでもかと言うほどに感じられる。
キラキラとした明るさの中に、一筋の甘い毒を感じさせるような雰囲気にオタクが勝てるはずがないんですよ。バーとか、ライブキッチンとかで流れていそう。
この曲のほかにも音ゲーのお馴染みの曲がたくさん入っていて、彼の魅力を堪能できるアルバム「RED ROAD」めちゃくちゃおすすめです。

 

⑥snow storm -euphoria-/SOUND VOTEX -infinife infection-

普通にタイトル全部体現してるの本当に天才だと思った(オタク並みの感想)
そもそもYoohくんがトランスに傾倒したきっかけが、スノストだったそうで相当この曲に影響を受けていると。
私もdj TAKAさんは大好きでその中でもスノストは三本の指に入るくらい好きなんですが、あの原曲の持つ幻想的さというかある種の神々しさというか、そういうものはしっかり残しながらもタイトル通り彼の魅力である「ユーフォリア」な感じをこれでもかと表現されているの、本当にすごくて聴くたびに涙が出そうになるくらい心が揺さぶられます。
前半は原曲をボルテっぽく速くしただけかな?って思うんですけど、中盤からの盛り上がり方、転調後の彼らしいメロが入ってくる壮大すぎるリミックス。途中の無音部分とか、最後のピアノ単音とか、そういう緩急の付け方は唯一無二だと思っています。
曲単体として大好きなんですが、スノストをきっかけに作曲に興味を持って始めた彼が、その自分の人生を変えたと言っても過言ではない曲を本当に彼らしいアレンジ、リミックスをしたという事実込みですごく思い入れがあるし、魅力があります。
多幸感、陶酔感を味わいたい方に是非聴いてもらいたい。

 

⑦HAVOX/Steel Chronicle VICTROOPERS

これがラストです。番外編だと思ってください。合作曲なので。
曲の感想の前に前提となる背景をお話すると、この曲ってXROSS INFECTIONと対で語らることが多々あるなあと思っています。というのは、クロインが「BlackYくんの要素が強いハードコア」であり、こちらハボックは「Yoohくんの要素が強いダークでシンフォニックな曲」であるというコメントをとあるサイトで見て妙に納得してしまって。
そう言われると、とあるコンポーザーの方がBlackYくんに対して「クロイン、途中からBlackYくん全開だったね」とご本人とお話されてるのをツイッター上で見て、やっぱりそうなんだなあとこの感覚が確信に変わったわけなんです。
この曲は何か圧倒的すぎて、私がいちいち言葉にする必要ある?野暮じゃない?っていうレベルなんですけど、これこそ「ボス曲」って感じがひしひしと伝わってきてやばいです。
SDVXに収録されていますが元々はステクロの曲で、そういうゲームのBGMとして作られたということで、空間の広がり方というか、これが過去一脳内に映像が容易に浮かんでくる曲なんですけども。本当にRPGとかの一番ラストクライマックスで主人公が最終ボスまで辿り着いたときのあの独特で異様な雰囲気、そういったものを感じます。
本当に圧倒的な強さを感じるんですよ。この強さって、例えばBPMがすごく速いとか、音がものすごく細かく沢山重ねられているとか、キックが重くて激しいとか、もっとネット用語的な言葉を使うと「治安が悪い」とかそういったものではなくて、大自然が持つような沸き上がるような強さ。畏れるような強さ。人間では抗えないような強さ。そういう強さを感じてしまいます。
BlackYくんとYoohくんの合作曲なので、お二人の持つ力を合わせて作られた曲です。それでも、Yoohくんの要素強めって言われるのは、鬼気迫るようなあの雰囲気を感じ取るからではないかと思っていて。
私は実際にこの曲がステクロで流れている場面のプレー動画を見たことがありますが、本当にすごいですね。曲だけでは無くてスタッフ陣の演出方法、プレイヤーの方の立ち回り方そういうの込みで凄さが一気に押し寄せてくる。
何でもものすごく強い敵らしくて、それにプレイヤーが立ち向かう時のBGMなんですが曲も相まって相手の強敵っぷりが際立つというか、こういう場面を盛り立てるような、むしろこういう場面を音楽で表現されているところが本当にすごいなって思いました。

 

他にもたくさんあるんですけど、マジでブログが一生終わらない気がするのでこのあたりで止めておきます。
改めてですが、言葉で表現しがたいような、言葉で表現することがちっぽけに感じられてしまうくらいの世界を創り上げる彼の曲って本当に素敵で最高なんだよな……と心から思いました。
本当は一曲ずつ語りたいくらいなんですが、彼にとって音ゲー初収録曲である「Dynasty」から始まった”Dシリーズ”はどれも彼しか表現できないような世界観とオーラを纏っていて、一生色褪せないんだろうなと思います。だって、同じ表現しか出来ないけれどあの切迫感何?これでもいろんな音ゲーをそこそこの年数経験しているので、威厳溢れるボス曲とか、治安悪めな強いボス曲とか、ゲームにとどめておくにはもったいないくらい壮大な曲とか、いろんな曲に触れてきたはずなのにあのじわりじわりと追い詰められるような鬼気迫る雰囲気って本当にYoohくん特有のものなんだよなあと思わざるを得ないんです。

交響曲的な」を語源とするシンフォニック、の名の通り弦楽器を始め、ピアノの音などいろいろな音を重ねて奥行きだったり大きな世界観を表現しているところ。
「多幸感、陶酔感」を語源とするユーフォリック、の名の通り人を酔いしれさせるような美しく心を揺さぶるメロディや音で創り上げられるところ。
彼から生み出されるそんな音楽に私はひたすら狂わされています。
若者たちが自分たちの推しに対して「推ししか勝たん」と言っている意味が何となく分かった気がする。推ししか勝たん。(覚えた単語使いたがるマン)

 

ここからは直接曲には関係ないのですが、Yoohくんのその他の魅力について語らせてください。

これだけ人を魅了する曲を作られているのに、「自分の作る音楽が『ダンスミュージック』と言っていいものかわからないから、海外の最先端をいくDJ達の音を聴いている」という発言を聞いて、私は尊敬の念を抱きました。そういえば、まだ公募に合格する前も作曲はしていてもネットなどには公開せずに友人たちに聴いてもらっていたとのこと。これも、世に公開していいものか自信がなかったから、だそうで公募に合格してからちょくちょくネットで公開するようになったそうです。
何というか、このストイックさとか職人気質なところが純粋に格好良いなって思ってしまったんですよね。
私は音楽の素人なので、別に音楽に正解は無いと思っているし、ある一定の特徴さえ保っていれば例えばこれはトランスです!とか、ハードコアです!とか、そうやって動画をアップロードして問題ないものだと思っていました。
聴いてもらえるかどうかは別として、ルール違反ではないと。
だけど、それを良しとしない彼の美学というかこだわりというか、そういうところって強いなあって憧れる。格好良いなあ。

あとはSDVXとIIDXのコラボイベントでkors kさんと合作をしたときに、kors kさんが「彼の曲やパフォーマンスから熱い想いは何となく感じていたけど、実際に合作をしたらこれは内側に野獣を飼っていると思った」というコメントを残されたこと。
(私はこの言葉を聞いて、彼は表には出さないけれど、実際はものすごく音楽に対して強くて熱い想いがあるんだろうなと解釈した)
また、Nhatoさんがご自身のDJの際に彼の曲を使用して「彼の曲は他にも良い曲があるので、また使いたい」とおっしゃっていたこと。
kors kさんというこういったシーンの第一線でずっと活躍されていて、クラブミュージックから音ゲー曲まで数えきれないほどの名曲を生み出してきた方や、Nhatoさんというコンポーザーの方々が口をそろえて「すごい」と尊敬するような方から、ポジティブな言葉が彼に対して出ているという事実に、限界オタクは泣いた。
推しってやっぱりすごいんだよな……という尊さと、私の感覚ってあながち間違ってはいないんだなという謎の安心感と、本当にみんなにもっと彼の曲を聴いてもらいたいからもっともっと音ゲーに収録されないかなあというもどかしさと。本当にいろんな感情に襲われました。

真面目で好青年な風貌から放たれるバチバチに格好良い音楽も、透き通るような綺麗な声も、バンギンEHXでAAA+出しちゃう音ゲーの腕前も、キレキレな麻雀での打ち回しも、何もかもが格好良いし大好きです。もはや途中から何も関係ない

 

 

推しにファンレターを書くことが大好きないにしえのオタクですが、残念ながらそう言った機会には恵まれませんでした。
ごりごりエゴサをされる方がいらっしゃるのはわかっているけれど、彼はそう言ったタイプではない。
これだけネットが普及したこの時代、あわよくばこの想いが何かの間違いで公式のどなたか、またはご本人に届いたらいいなあなんて淡い期待を抱いてしまいます。でも冷静になると、こんなクソデカ感情抱かれても困るだろうからやっぱりこの世のどこかにいるいちオタクの戯言程度で置いておくべきなんだとも、思う。
これが複雑なオタク心ってやつです。でも、公式には届いて欲しい。

 

いつか、直接「大ファンです」と自分の言葉で伝えられる日が来ることを願って。
貴方のお陰で私の耳はいつも潤っています。本当に、ありがとう。

面倒臭いオタクの面倒臭い独り言

あんまり書くべきではないと思っていたのだけど、先日とある曲をとあるきっかけでプレーしたら我慢できなくなってしまったので、自分の気持ちにけりを付けるために筆を執りました。
先に断っておくと、この記事は特定の何かを否定するようなものではないですし、あくまでも自分のことを少数派だという自覚があるオタクのクソデカ感情でしかありませのであしからず。

 

他の記事でも書いているように、私が音ゲーをプレーし続けている理由や目的は「好きな曲をクリアまたはプレーするため」だ。
SDVXにおいて好きなコンポーザーが絡んでいる曲で未クリアなのって「ツマミ戦隊タテレンジャー」だけだとここ1年ずっと思っていたんだけど、久しぶりにレベル18の未クリア曲を見ていたら、うっかり見つけてしまったのだ。

KAC 2012 ULTIMATE MEDLEY -HISTORIA SOUND VOLTEX-

いや!YoohくんもC-Showさんも絡んでいるのに!何で忘れていたのか!!
(1年ぶりにプレーしたら大宇宙の癖が抜けていたのか一発でクリア出来ました。)

それは置いといて。
やっぱりKAC2012の採用曲ってメドレーのアーティスト名に「FLOOR LEGENDS」とあるように、どれも伝説だよなって改めて思ってしまって、これは言うまい、とずっと思っていた感情が溢れ出してしまった。
全員のコンポーザーを追っかけているわけではないから全員の想いとか、そういったものはわからないんだけど、例えばYoohくんはDynastyについて「三拍子の曲ってありそうでなかった。自分は、アイデアで勝負するしかないって思っていたからあの曲を作った」と言っている。(MAD CHILDさんとのラジオより)
一方でBlackYくんは「THE ボス曲を追及して作った。譜面も難しくなるようにイメージした」と言っている。(とある冊子より)
きっと皆それぞれの想いがあってあの曲を作りだして応募したんだと思う。
だからこそそれぞれの色がはっきりと出ていて、メドレーになったとしても完成度が高く人の心を十分動かすんだろう。
それから月日は経ち、今年2022年、KAC10thが開催された。
今年ももちろん最優秀楽曲含め公募は行われた。
自分自身、薄々気付いていたんだけど自分の悪い癖である勝手な妄想であってほしいと思っていたことがあった。

(もしかすると、もう、推しの曲はKAC公募では採用されないかもしれない。いや、採用どころか応募すらしていないかもしれない)

私の予想は見事に的中してしまった。応募したかどうかはわからないんだけど、採用されていないという事実だけは目の前にある。本当にそれが辛かった。

そう思ってしまったきっかけは、コロナ禍でいろんなクリエイターが好意で行ってくれていた雑談配信を聞いたことによる。
何度か話題に出させてもらっているが、MAD CHILDさんの配信で昔を振り返りながら話していたことが頭から離れないのだ。

「昔は、『自分はこんな曲作るんだぜ!!』っていう圧がすごくて、制作者側もどういう譜面にしようとか刺激的だったんだよな。今は、環境が整ってきたというのもあるし、何というか、作曲側も、(譜面)制作側も『こういう曲が受ける』ってわかってきたからなのか、クオリティの高いそういう受ける曲がどうしても多くなっている気はする」

これは私の意訳も含まれているけれど、大体このようなことを言っていた。
多分プレイヤーもだいたい気付いていると思う。言葉を選ばずに言えば「速く」「音数が多い」「展開がドラマティック」といった要素が含まれていることが前提になっているんだろう。

何か蒸し返すみたいで申し訳ないんだけど、昔、とあるコンポーザーの発言が波紋を広げたことを思い出す。本当にやんわりと表現すると「難しい曲が良い曲だと思われがち」といったような趣旨の発言をされたのだ。
私はその発言を見て、正直なところ「言いたいことはわかる」と心底思ってしまった。
作り手のこの発言の気持ちもわかるし、いちプレイヤーとして「難しい曲が良い曲だと思う」気持ちもわかるような気がする。
難しい曲は、必然的にクリアやスコアを伸ばすためにプレー回数が増える。そうするとその分耳にする回数も増える。リズムも自分の身体に沁み込んでくる。やればやるほど、聴けば聴くほど曲の良さに気付ける。
そもそも、公募で合格した難しい曲は合格するほどのクオリティと魅力があるわけなので普通に良い曲なのだ。そこに、そういうプレー回数とか、クリアまでに、Sランクを出すまでにかかった時間は思い入れとなってその魅力を大きくさせる。
結果「曲良いな」という結論に辿り着く。だから、難しい曲が良い曲だと思われる感情は理解できる気がするのだ。

まあ、どちらにしてもそういった発言をしたことを擁護するつもりはないんだけど、とはいえ、やっぱり思うところがあったことは理解出来る。曲を作るという立場上、言葉にして発信してしまったことは、やっぱりあまり好ましく無かった、とは思うけども。
私は「推しが一番」で盲目になってしまうきらいがある自覚はあるので、基本的に自分の感覚が悪いって思った上で言いたいことを言うんだけど(より厄介だよ)、作り手の立場を考えると、普段から速くて格好良くて強い曲をメインで作っている人がどうしても有利じゃん、と思ってしまうんだ。
もちろん、BlackYくんがマクバを「ゴリゴリのボス曲っぽく!」と作って実際に最優秀楽曲に選ばれたという事実があるので、「最優秀獲りたいならそう言う曲を作ればいいじゃん」ということになると思う。
かぼちゃさんも普段はご自身のボーカル曲がメインだけれども、KAC向けにエンブリオを作られたわけだし、そりゃあ欲しいものがあるならそれに寄せるべきだというのが正しいんだと自分でも思う。
だけど、私はYoohくんが「またああいう(Dシリーズの)曲作らないの?」と聞かれた際に零した「僕はもう速い曲は良いです(笑)みんなが作ってくれるので」という一言にものすごく胸を締め付けられてしまって、その言葉に囚われてどうしようもないのだ。彼の中ではDestinyがああいう曲の最後って決めていたのかな、それが最優秀獲れなかったのなら、もうこれが区切りなのかなと思ってしまって……。
C-ShowさんのLubedeR採用コメントにも、本当に心臓をぎゅっと掴まれるような感覚に襲われていて、きっと彼自身、自分の曲調では難しいってわかっているのかなとか。だけど、やっぱり最優秀楽曲採用が彼の夢であって、何というか……すみません、限界オタクなので、他のコンポーザーおよびファンの方への配慮が出来ず申し訳ないんですけど、こういう、初代からの人たちがもう一度注目されて、何か報われてほしいなってすごい思ってしまうんですよね。


私がSDVXから距離を取ってしまったのは、紛れもなく、こういう流れについていけなくなったから。これは当然そういう風潮が悪いわけではなくて、単純に自分がしんどくなってしまうからという自分本位な理由です。
もう十年以上オタク活動をしていますが、「公式が合わないと思ったら、自分が公式の想定しているファン層から外れただけ。公式に文句を言うのはお門違い」という言葉を常に心に留めているので、この流れは必然であって、自分が引くのが筋。当然の話。
そもそも、報われてほしい、なんていうのも、本人たちがどう思っているかわからない以上ただのオタクのエゴでしかないこともわかっている。

どんな形であれ、推しの曲が聴けるのであれば幸せなんだから、SDVXに拘る必要はないんだと思って数年の月日が流れた。
だから、こんな汚い感情を表に出さなくても良かった。んだけど。
偶然目にしてしまった「今回の最優秀、今までの常連とかじゃなくて初めての人が、音ゲーのことを考えてくれている人が受賞して嬉しかった」という意見。
これが、今メインでプレーされている方の意見であり、現実なんだということをまざまざと突きつけられたような気分だった。
至極当たり前の話だけど、意見は十人十色だ。この世のコンポーザーには必ずファンがいる。だから喜んでいる人も悔しがっている人もいるはずなんだけど、私は一度SDVXを離れてしまった身なので偉そうなことは言えない。こうやって長く愛情を持ってプレーされている方の意見はすごく説得力があった。
また、それに追い打ちをかけるかのように、始めの話に戻って、久しぶりに2012KACメドレーをプレーして感極まってしまったのと、待ち列に並んでいた時に自分の目の前の筐体にいらっしゃった方がたまたま今年の最優秀曲をプレーされていて。あのど派手な演出を見てしまったんですよ。そしたらもう我慢できなかった。本当に、辛かったし、苦しかったし、虚しかった。

 

これは、本当に面倒臭いオタクのただのエゴだ。
かつて、SDVXに採用される門戸は狭く、採用者の間でも「初代の採用e-pass持っている人は本当にごくわずかに限られる」と言われるほどだった。その狭き門を潜り抜け、自分の持つ熱い想い、それぞれの個性をぶつけてこのゲームを盛り上げてきた彼らの曲が、あの大舞台でお披露目されてほしかった。
私は、どうしても、初代から定期的に曲を提供し「ボルテは俺の故郷」「ボルテがあったから今の自分がいる」とも言ってくれた推しの渾身の一曲に、制作陣のあの見る者を魅了し、心を揺さぶるような演出がついてほしかった。
多くのプレイヤーがプレーして「やっぱり○○の曲は最高だわ」という感想で溢れて欲しかったし、それが彼らに届いて欲しかった。私では力不足すぎて他のプレイヤーや彼らにその声が届かないから。
彼らの曲が最高なのは、受賞できなくったって変わらないし、紛れもない事実なんだけど、コンポーザーの方が我慢できずに「難しい曲が良い曲とされがち」と発言してしまうほどそういう重たい現実が横たわっているのもまた事実。
「FLOOR楽曲リミックスコンテスト」という言葉を見て、ああ、時代ってこんなに変わったんだなと思ってしまったし、同時に私はあの時代から身動きが取れていなくて、これでは周りに迷惑をかけるただの老害になってしまうという恐怖も感じてしまった。

 

自然と沸き上がる感情に折り合いを付けるのは難しい。
だけど、こうやって文章にしたんだから、もうこの執着は捨てようと思う。捨てられるかはわからないけれど、捨てる努力はしていきたい。

最後に、本当にいつも最高の曲をありがとう。推しに幸あれ。

 

IIDX進捗状況~2022年3月~

自分にしては続いているこの成長記録日記。
2022年3月のまとめです。

 

★2022.3.30時点クリアランプ状況

☆11
EX2/難106/ノマゲ61/易237/未クリア95

☆12
易23/未クリア61

★先月の目標達成具合

・☆11のハードを70曲到達させる ⇒ 達成!100曲の大台のった!
・☆12クリアを1曲増やす ⇒ 達成!何か知らんが7曲増えた!
・☆11のノマゲを5曲増やす ⇒ 達成!
・☆11の未クリアを5曲減らす ⇒ 達成!

 

★所感

何とか物量譜面にも食らいつけるようになってきた感じはする(クリア出来るとは言っていない)。
何といっても今月は九段に合格できたのが嬉しい!やったー!
あとはですね。そんなことよりもですね。密かに狙っていた裏目標を達成しました。これです。

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ついに☆11フォルダ周回しました………!!!
いや、別にプレーするだけなら出来るだろって感じだけど今自分が☆12にむやみやたら手を出せないように今まではどうせやってもBP200以上出るだけだからってプレーすることすら出来なかった曲が山ほどあったわけですよ。
それとこの時点で11の曲数って501曲だそうで。
これを全部回せた=それだけプレーした、ということの証でもあってそれがすごく嬉しい。しかもそのうち未クリア100曲切ってるのも嬉しいポイント。
私は24シノバズから始めた人間で、26ルーテージでようやく八段を取れたレベルなので11に触れ出したのもこの頃から。だから11埋めるとかそれはもう相当長い道のりだったんです。ようやく点滅したの嬉しかったなあ。

そして11を巡回してわかったこと。
連皿・縦連・ソフランが死ぬほど苦手。次いで横に広い乱打が死ぬほど苦手。
前者はいわゆる「癖譜面」だと思うので個別練習だと思うんですがやっぱり横に広い乱打が苦手なのは本当にキツイ……これが一番の基礎だと思っているしいわゆる“地力”ってものだもんな。
一応、たまたまだけどLine 4 Ruinがハードついたのはめっちゃ成長を感じた!!

 

<メモ>

・慣れるまでは横に広い乱打は同時押しを腕押し(?)してアクセント付けて意識を区切りながら単鍵を捌いていくようにする
・THE地力譜面(乱打メイン)で好きな曲を11から探し出してひたすらランダムで回してみる
・そろそろガチで縦連の練習…………

 

★2022年3月の目標

・☆11のハードを110曲到達させる
・☆12クリアを2曲増やす
・☆11のノマゲを5曲増やす
・☆11の未クリアを5曲減らす

 

どうしても☆11だとFuture is DeadとSense2007をクリアしたいんだけど、マジで中盤以降ゲージが溶けるんだよなあ。かなり粘着したけど惜しい時すらなかった。笑
それと、残念ながら3月も推しの曲は来ませんでした。4月に期待です。

 

これ絶対あと2~3ヶ月の間に1000クレいくんだよな。
ここまでに好きな曲は絶対に!クリアしたい!!粘着してでもクリアしたい!!
4月も頑張ります。

 

「音ゲー譜面はラブレター」

表題の言葉はTAGさんのツイートから。私はこの言葉が大好きだ。

自分の腕前との兼ね合いで正規譜面が見切りやすいという事情もあるのだけど、何らかの意図をもって作られたであろういわゆる「正規譜面」はランダムで崩すことなくプレーをしたいという気持ちがあって、IIDXを始めたあの日から今まで、私はずっと初めてプレーする譜面は必ず正規オプションを選んでいる。(そういう意味では、基本的に正規でプレーするSDVXはより表題の言葉がしっくりくるような気がしている)

そうはいっても、何の根拠も無く私が勝手に「きっと譜面制作者はこの配置に何らかの意図を込めているんだろうな~」と思っているだけだったから真偽のほどはわからない。つまるところ、ただのオタクの妄想でしかなかった。譜面制作者だって人間だし、大量に抱える業務タスクの中で「ま、こんな感じで良いでしょ! 及第点! 完成!」となることだってあるかもしれない。
けれど、実際に譜面を作られていたTAGさんがこの言葉をタイムラインに流してくださったことで、いちオタクの妄想が現実になりかけた瞬間だった。
主語が無いから(敢えて明言しなかったんだと思っている)受け取り手の解釈に委ねられるけどその前後で呟かれていた「譜面を褒められるのは曲を褒められるのと同じくらい嬉しい」という言葉と併せて考えたら多分そういうことなんだと思う。リップサービスだと言われればそれまでだけど、そういう側面だって少しはあるはずなのだ。多分。きっと。おそらく。

日々進化を続けるトッププレイヤーに立ちはだかるような「これ人間がさばけるの?」と思ってしまう配置だって、制作者からのちょっとばかり歪んだ愛情表現なのかもしれない。あなたならこれくらい出来るでしょ!みたいな。ツンデレってやつ。一般プレイヤーの自分からすると、そういう譜面を見るととんだどSだなとか思っちゃうんだけど。
綺麗な旋律のピアノがメインの曲だったら美しいほどの階段譜面だったり、キックの強い存在感のある曲だったら、そのキックを軸みたいに目立たせるような譜面だったり。ラブレターとは少し趣旨がずれてしまうんだけど、やっぱり意図があるんだろうなって思ったりする。あまりにも難しい譜面はもはやラブレターというよりも「挑戦状」という言葉の方がしっくりくるのかもしれないけどね。

 

そんなことをぼんやり考えていた時に、ふと頭に浮かんだのは私が尊敬しているMAD CHILDさん(以下、彼の愛称である“まっちゃさん”で統一させてもらう)がSDVXの譜面制作について話していた事だった。

まっちゃさんいわく、音ゲー譜面のセオリーとして「音階が上がっていくのであれば譜面のノーツは右上がり、音階が下がっていく場合はその逆(左下がり)」というものがあるらしい。「音楽に合わせてボタンを叩く」という性質上、一番大切なことは違和感が無いかどうか。そうなると、音階が上がれば視覚的にも上がっていくように見えることがスムーズとのこと。だけど、“あえて意図的に”そういう配置にしないこともあるんだとか。
きっと、この“意図的”という部分が、制作者の想いだったりするんだろうなあ。
そもそも、SDVXはコンセプトが「自分のプレーで曲にエフェクトをかける」ことだから、他のゲームみたいに自分自身が演奏する(=ボタンにキー音がアサインされている)ものとは少し毛色が違う気がしている。だからこそ、譜面制作者によってその色が濃く出てくる。そもそも、まず大前提としてBEMANI機種は基本的にアーティスト名は表示されるけれど譜面制作者は公表されていない。SDVXは曲ごとにエフェクターとして譜面制作者が表示されるから自分のような面倒なオタクにとっては大変に有り難いことなのだ。

さてさて、少し話は戻って、私は本当にまっちゃさんの手掛けた譜面が好きだ。一言でその魅力を表すのであれば「美しい」。それに尽きる。
もう少しかみ砕いて言えば「原曲を邪魔しない、むしろ原曲の良さを活かしながら自分の特徴を色濃く反映させた譜面」と言い換えられるかもしれない。
実際にご本人からも「どれだけ原曲を活かせるかを重要視している」と言うような言葉が出ているからそういうことなんだろう。
SDVXを代表するコンポーザーであり私が推させてもらっているYoohくんとの会話の中でまっちゃさんは「上海紅茶館(Yoohくんが紅魔館リミコンで採用された曲。正式名称は『上海紅茶館~ Chinese Tea Orchid Remix』)を聴いた時に、絶対あの直角は入れようって思ってた」と言っていた。
まっちゃさんはこの曲を聴いた時に「原曲を最大限に活かしながらも、彼の色は強く出ていて、THEボルテというような疾走感のあるリミックス」だと感じたらしい。そういう理由からなのか、奇をてらわずにセオリー通りに音楽に合わせてバチバチとボタンを叩かせ、その後にある一瞬メロディー音が無くなる部分に、この曲から感じる圧倒的な疾走感を止めることのないエフェクトは何なのかと考えた時、瞬時に思い浮かんだのがその疾走感のまま勢いで直角のつまみをスパン!と入れることだったそう。

↓この部分だと思います

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出典:SDVX譜面保管所EXC様 https://sdvx.in/

 

その話を聞いたYoohくんは「俺もそれ(そのエフェクト)すごく良いなって思いました」と答えている。
そのやりとりを思い返した時に感じたのは「譜面はラブレターって、もしかしてプレイヤーだけに対してではなく“作曲者”に対するものでもある……?」ということだ。
自分はこういう解釈をしている、ここを楽しんでもらいたい、場合によってはここで苦戦してほしいというものを言葉を用いずに配置だったりエフェクトで表現しているのでは?と。

そういうオタク特有の飛躍論理を展開し、都合の良い解釈をした私はそれに関連してまた別の話を思い出した。
これもまっちゃさんが話していたのだけど、C-Showさんとのお話の中で「パニホリ(EXH)は音に合わせてノーツを置いていない。あのグルーヴ感を体感してほしいからあの配置になったんだろうな、と同じ制作者として俺は思う」という発言。

このあたりの部分です↓

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出典:SDVX譜面保管所EXC様 https://sdvx.in/

SDVXプレイヤーなら何となくわかるであろう、「C-Show譜面と言えば!」なあの出張配置。エフェクト・譜面制作担当はごましおくんさん(何か違和感あるのでごましおくんと呼ばせてもらいます)。
これこそまさに、制作者の想いが詰め込まれているんじゃないだろうか。
先にも述べた通り、SDVXはボタンを叩いて音を出すゲームではない。自分でDJよろしくエフェクトをかけることを楽しむゲーム。だからこそ出来る、だからこそ活きる配置だと本当に思う。
C-Showさんの一番新しい楽曲であるLubedeRがその最たるものだと思っているのだけど、この譜面からは本当にごましおくんの愛を感じたんだ。
サンプリングボイスで「Left Channel」とある部分は青つまみ、「Right Channel」とある部分は赤つまみをひたすら操作させられる。しかも、筐体でイヤホンを挿して聴くと片側ずつからしか音が聴こえないのだ。私は初めて筐体でプレーした時本気で鳥肌が立った。
この曲の採用コメントを読み、まっちゃさんとの作曲小噺を聞いた私が思ったのはC-Showさんが数年間悩み抜いてSDVX公募の最高峰・KAC楽曲として作ったこの曲。「曲」で表現したSDVXへの想い(そもそも、タイトルのLとRが大文字なのも、そういうことなんだと私は思っている)を、同じく彼の譜面を長年担当してきたごましおくんがそれを受け止めて「譜面」という手段で視覚化し、プレイヤーに伝えようとしたのかなと。
特にこの譜面はC-Showさんの楽曲の中では最高難易度で、初めての19だった。彼の曲の譜面は「初見で対応できる初見殺し」と呼ばれることもあるが、この曲は多くのプレイヤーが初見ではその配置に惑わされたとネット上で見ることが多かったように思う。何となく、ごましおくんの「プレイヤーに対する挑戦状(ラブレター)」であり、「コンポーザーに対するラブレター」でもあり、そういうものが色濃く出てる気がしてならないのだ。

そう思うと、本当に譜面制作に込められた想いって深いなあと感じるわけです。
何だか「ラブレター」とはだいぶ意味合いが違ってきたけれど、何らかの思いが込められているという意味では、むしろその想いを表現する手段を「ラブレター」だと表現したTAGさんのワードチョイスがものすごく素敵なんだろうな。

私は本当にまっちゃさんの譜面が好きだ。(二度目)
こういったお話を聞いたからというのももちろんあるのだけど、原曲への愛やリスペクトをすごく感じられるからだ。私みたいな上級者でないプレイヤーでも「エフェクトをかける楽しさ」を感じられるから。プレーしていて本当に楽しいなって思える。
低難易度の曲から、KAC決勝楽曲のような最高難度の曲まで幅広く、それでいてそのレベル帯にあった「SDVXらしい」譜面を作られるのはプレイヤー、コンポーザー、その曲への愛があるからこそだと思う。
Yoohくんの「Destiny」という曲の譜面を担当したのもまっちゃさんなのだけど、この曲って中盤のソフラン地帯のBPM遷移が今までのいわゆる「Dシリーズ」と呼ばれる楽曲のBPMが遅い順からどんどん加速していくという仕掛けがある。これはYoohくんがそうやって作ったわけだけどまっちゃさんはこの曲を聴いてすぐにその意図に気付いたそうで。だから、どうにかそこを譜面に落とし込みたかったと言っている。
実際はあの部分って音がほぼないから出来なかったらしいけども、そういうギミックに気付けた部分は「愛」以外の何という言葉で表現したらいいのだろう。
そもそもこの曲が公募で送られてきた段階で「本気で最優秀賞狙いに来たな。これが(Dシリーズの)最後になるんだろう」と感じたという話からも、作曲者の想いをしっかり受け止められるところが本当に尊敬しかないんですよね。
Yoohくん自身も初めて公募に合格したDynastyが収録されたときに「ここからDシリーズを始めて、最後は『Destiny』で締める」と決めていたそう。まっちゃさんはそれを受けて「普通に考えたら、Dから始まってYで終わる単語っていうと、もうDestinyしかない。ワードとしても強いし」と言っていたけれど、私は彼だからこそそれに気付けたんだと心の底から思っています。Yoohくんのファンとして、そしてMAD CHILD譜面のファンとして、Dシリーズの集大成をまっちゃさんが作ってくれて本当に良かった。
それに、こんなに愛に溢れた人がSDVXの譜面を作ってくれていることに対して感謝の気持ちしかありません。
それ以外にもYoohくんの曲の譜面ってまっちゃさんが作ってくれることが多くて、まあこれがどれもこれもプレーしていて楽しいんですよ。脳がとろけそうになるくらい気持ち良く叩ける。
私の中で、まっちゃさんは「つまみの魔術師」なのだ。彼の作る譜面の直角つまみの置き方が天才のそれ。本当に疾走感を止めずに、曲にノリながら絶妙なタイミングでつまみをスパン!と回させてくれる。さすがにうねうねしたつまみとか、複雑なつまみに関しては代名詞でもあるけれど、Hirayasu Matsudoさんの独壇場だと思っていますが。
Yoohくんの最新楽曲「Enter The Fire」がそんなことある?ってくらい気持ち良いので是非プレーしてみてください。めちゃくちゃ気持ちの良いところで入る直角、曲の盛り上がりの勢いそのままにゆっくり視点が変わるあのギミックがマジでまっちゃさんって天才なんだよなって初見プレーでひっくり返ってしまいました。SDVXをプレーしていて、初めて言葉を失うくらいの高揚感を味わった譜面と曲です。
その他にも良い譜面っていっぱいあるし、言いたいこと山ほどあるんだけど、全然終わりそうにないのでこのくらいにしておきます。あとDecoyも死ぬほど楽しいぞ。

 

音ゲー全般の話っぽいタイトルから、SDVX特化の話でした。
ずっとずっとすごいな、って思っていたまっちゃさんへの愛をいつかどこかで発散したい!!と思っていたんですが、表題のTAGさんのツイートを見て今しかない!と思ってこの機会に愛を叫ばせてもらいました。

最後になるけれど、私にとって譜面制作者の方々は「翻訳者」のような存在だ。
コンポーザーの方が曲に込めた想いを独自の感性で解釈し、それを「譜面」という手段でプレイヤーである私たちに伝えてくれる存在。
そこにはプレイヤーへの愛も、そして、その曲をこの世に生み出してくれたコンポーザーへの愛も全部含まれているんだろうな。
そう考えると、改めて「音ゲー譜面はラブレター」だという表現をされたTAGさんの“意訳”は本当に素敵だなあと思う。
きっと、私が愛してやまないBLACK or WHITE?(SDVX側の譜面制作者はこれもまっちゃさんなんだよなあ)がIIDXに移植されたときのアナザー譜面のノーツ数が2013であることは偶然ではないし、時間差CNだって何らかの意図があるはずで、そうだとするならばそこには本当に大きくて美しい愛が込められているんだろうなとしみじみ思うのだ。

 

こういうことがあるから、やっぱり音ゲーはやめられない。

 

 

人を「推す」ということ

定期的に「推す」って何だろうって考えています。
このブログも、推しへの愛を叫ぶために作ったようなものだけど本当に私の言動は「推す」という行為に繋がっているのかどうか、不安になったりする。

 

今日もそんなことばかり考えていた。
私が愛してやまない、IIDX28で収録された「Vitrum」。yvyaさんにとっては初めての書き下ろし楽曲の収録で、何度もこのブログで愛を吐露しているこの曲が、ついに彼の主戦場であるギタドラに移植されることが決まった。

だけど、私は、正直なことを言えばあまり心躍らなかった。

今までであれば「え!!!コナステパック買うだけであの神曲が!?ついにギタドラで!?プレー出来るですって!?!?」とテンションMAXで即購入、即ゲーセンだっただろうと思う。いろいろなことがあって、あんなに楽しくやっていたギタフリから完全に距離を取ってしまった私は、昼休みに会社で(そっか………そりゃ、そうだよね)とある種の虚無感に襲われていた。
そして、自分の悪い癖なのはわかっているのだけど、こう思ってしまったが最後、延々と自分の遍歴や過去を後悔する羽目になり、最終的には「推すってなんなんだろう」と哲学のようなことを考えてしまうのである。

 

私は、コンポーザーのオタクだ。
IIDXを始めた2017年からずっとそうなのだ。だけど、良く考えたら好きなコンポーザーのメイン機種を自分のメイン機種としたことはなかった。

私にとってwacさんは神様だけど、ポップンノスタルジアもやっていない。
私を何度も沼に突き落としたyvyaさんだけど、もうギターはやっていない。
私が初めてクラブイベントに行くきっかけをくれたC-Showさん、もう一回SDVXを頑張ろうと思わせてくれたYoohくん、だけどもうSDVXをほぼやっていない。
今自分が一番時間を割いているのは他でもないIIDXである。
一応言い訳みたいなものはあって、彼らの曲は全てIIDXにどんな形であれ収録されているし、私はその曲が心の底から好きだ。だからIIDXをやっている。
なんだけど、わざわざブログまで使って「私はこのコンポーザーさんがすきです!」と声高に主張する割にはその彼らがメインで曲を書き下ろしている機種をプレーしていないから、それって「推し」って言っていいのか?と思ってしまって。

まあ何だろうか、C-ShowさんとかYoohくんは別に音ゲーに曲を書く人というわけではないし、もっと言えば彼らはクラブミュージックを主に作曲して、だけど音ゲー用にも曲作れるよという才能溢れる素敵な方々だから、最悪SDVXやってなくても好きって言っていいのかなって思ってはいる。昔はやってたし。
それに実際彼らのCDはほとんど持っているし、音ゲー以外で好きな曲は山ほどあるんだしさ。
だけど、BSTの彼らは違うんだよな。だって、BEMANIに曲を書くことがお仕事なんだから。特にyvyaさんはいろんな曲作ってくださるけども、ギタリストだからやっぱりギタドラがメインだよ。そりゃそうだよ。
そうはいってもさ、好きな曲に対して好きだという気持ちは消えないんだよな。だって好きなんだもん……(語彙力)jubeatに入ってる「Ghost Clock」もマジで良いんよ。
yvyaさんが表現されるギターの世界観とあのギターの音がくるおしいほど好きなんですよ。あの世界に一生浸かっていたい。

「別に、このブログが何万PVもあるわけじゃないんだから何言っても自由」
と頭ではわかっているけど、フォロワーさんたちが好きなコンポーザーさんがメインで曲書き下ろしてる機種をプレーしている現実を目の当たりにしているから割り切れない。実際に「この人好きなのにこの機種やってないの?」って言われたこともある。
今思えば相当にトラウマだし、私にとってはある意味呪いの言葉だった。
ついでに言えば(?)、私は本当にMAD CHILDさんを尊敬していて人間として本当に敬愛しているのでそれメインの記事をこっそり書いていたんだけど今日の一件で(ろくにSDVXをやって無い人間がまっちゃさんについて語るのもどうなの……)と思ってしまったんだよな。

もちろん、推し方も愛の在り方や形も人それぞれ。
オタク一人一人に愛の形はある。十人十色。推しや周りのファンに迷惑さえかけなければどんな推し方をしたっていい。
理屈ではそうなんだけど、オタクってそんな簡単なものじゃないのもまた事実。
私はいつになったら、なんの後ろめたさも無く「この人が好きだ!!!!」と言えるようになるんだろうか。

Vitrumの話じゃないけど、気分が乗らないのに「この機種やらないと、推しを名乗れない。だからやる」という動機では絶対にプレーしたくないのだ。
それは推しを手段にしてしまっている感じがするからだ。そうじゃなくて、本当に内側から溢れ出るパッションで「推しの曲を筐体から聴くぞ!!!!!」と思えた時に、その機種に触れたい。いつになるかわからないけど。
何ていうか、SDVXもギターもやりたい気持ちは確かにあるんだ。だけど、そこに見えない透明な壁があるような感覚に襲われて、筐体まで辿り着けない。目の前にギタフリが、SDVXがあるのに(ホームの配置的にIIDXのすぐ近くにある)、そこにe-passをかざすまでがあまりにも遠いのだ。
だいたい原因はわかっているんだけど、もうそれは自分の努力でどうにか出来るものではないことも、わかっている。本当に気が向くときを待つしかないんだろうなあ。
SDVXに関してはC-ShowさんかYoohくんの新曲入ったら秒で筐体まで行くんだけどさ。

 

そうは言っても、多分書き進めてるまっちゃさんへの尊敬の念を書き連ねた記事はいずれ完成させるんだと思う。だって、好きなんだもん。
関係ない話だけど、イラストが描ける人って本当にすごいし大きな力があるなって思っているんだ。ファンアートでどれだけ好きかって伝わるし、あの人が好きな人ね!って一発でわかってもらえる。
私はそういうことが出来ないから、やっぱりこうやって文章を書き続けることしか出来ないんだよな。
私にとってはそれが「推す」という行為の一つでもあるから。

インパクトは小さいけど、いつか思いが誰かに届いたらいいなとは常々思ってる。継続は力なり。
そういうわけで、悩むことばかりだけど、好きだという気持ちが沸き出ているうちはちゃんと言葉にして残していこうと思います。引き続き、推し事やっていくぞ。

 

赤段位に合格して今思うこと

 

2017年3月。ひょんなことがきっかけで始めたIIDX
ちょうど5年目にして、ようやく赤段位を取得することが出来ました。長いね。
一般的に見て「成長が遅い」私が、5年の時を経て赤段位を取得して思ったことをつらつらと書いていこうと思います

 

私が八段を取得したのは今から2年半くらい前の2019年11月。
アラサーからいわゆる“ノーツが降ってくる”タイプの音ゲーを始めても、やればできるんだなと割と本気で思いました。
これだけ長い歴史のあるゲームなので、ネット上には先人たちの上達法が溢れかえっていて、私も参考にさせてもらいました。けれど、自分が思うにはそういうテクニックよりも「どれだけ同じテンションで長く続けられるか」が一番のキモになるんだろうなと強く感じています。ネット上でよく見た言葉を借りるなら、「とにかくやれ」ということなんだと思います。
本当に成長が遅くて、いろいろなところで行き詰った自分からするとこの「とにかくやれ」「回数・頻度が足りない」という言葉はあまりにも強すぎて、何というか自分を否定されているような気持ちになってしまったんですよね。今思えば本当にこの言葉の通りで、やっていれば出来るようになるってわかるんですけど。
だから、その度に(私だってこれだけやってるよ!)って内心思っていたし、(とにかくやれ、って何回が目安なの! アバウトすぎるよ!)ってしんどくなってしまって何度もIIDXから離れてしまいました。離れてしまったことが5年もかかった原因であるとも気付けました。

 

だけど、私は今こうやって赤段位が取得できた。
モチベーションを何とか維持して、プレーを続けることが出来ている。
そうなった時に思うのは、やっぱり「推しの力ってすごいな」と言うことです。

2020年、これも何かの縁だと思うんですけど今更C-Showさんの曲にどっぷりハマってしまった私が出会った「Please Welcome Mr.C」という楽曲。
とんでもなく格好良くて惚れこんでしまい「これを筐体のデカい音で聴きたい。クリア出来るようになりたい」と思って引き戻され。

2021年、とりあえず新作稼働したからやってみるか、とプレーしたらデフォルト曲として入っていたyvyaさんの「Vitrum」に心撃ち抜かれて「これをクリア出来るようになりたい」と思って引き戻され。
おまけに、私が永遠に引きずる「BLACK or WHITE?」がIIDXに移植されるなんて聞いたらやるしかないんですよ。選択肢なんてない。やるしかない。

そして2022年、ついにYoohくんがkors kさんと合作でIIDXに曲を書き下ろした。
やるしかないじゃん。逆にやらない理由が見つからない。やるしかなくない?

この間にちょくちょく離れかけているのですが、その度に引き戻してくれる一曲だったりそういったものがあったんですよね。幸せ者だと思います。恵まれていたなあ。

私は、ハードできた曲が10曲増えるよりも、好きな曲や推しの曲を1曲イージーついた方が何十倍も嬉しく思えるような人間でした。
だから、今作のyvyaさんデフォルト曲「lawes's parotia」をクリアした時、BPが50くらいだったこともあってどうしても「(旧曲含めても)今作初11ハードはこの曲にしたい」と思って死ぬほど粘着しました。人のいないゲーセンで何回もPフリー使った。
正規ランダムR乱ミラーありとあらゆるオプションを使ってハードに挑戦しました。何度も二重階段で落ちるので、「もう粘着せずに他の曲地力上げて挑んだ方が良いよ、ハードはそしたらつくから」と言われたことも有りました。
だけど、IIDXから離れかけた私をこのゲームに引き戻してくれた彼の曲をクリアすること。ハードランプをつけること。
それは、他の人から見たら「ひとつハードランプが増えた」だけにしか見えないと思うけれど、私にとってはそれ以上の意味があったんです。オタクなので………
結局特攻の末、51回目でR乱でハードがつきました。至福の瞬間だったなあ(しみじみ)

ただ、今思えばこの経験って自分の中では大きかったなと思うんです。
この時、私の11ハードって20曲くらいしか無くて、某難易度表によれば難易度Cくらいらしいんですよ。だから身をもって「回数重ねたら、やればできる」と思えたのは本当に大きな、貴重な経験でした。

 

推しへの愛(執着ともいう)は、不可能を可能にする。
何だか痛くて厄介なオタクみたいなことを言ってしまいました(実際そう)。
ふと思い出してしまったのは、私が学生の頃とある乙女ゲームがすごく流行していて、そのキャラが好きだった女の子が「推しに釣り合う女になる!」とダイエットを始め、20キロ近く痩せたというエピソード。やっぱり推しの力はすごい。
そういえば、私だってSDVXが6年かけて魔騎士までになったのにC-ShowさんとYoohくん沼にどっぷり浸かったことでそこから2年で金枠或帝滅斗になったわけだから本当に、ほんっっとうに、推しと言う存在は偉大なのだ。生まれてきてくれてありがとう。曲を作ってくれてありがとう。幸せに生きてくれ。
今まではその推しへの愛をも凌駕するほどの「マイナス感情」でゲームから離れてしまうことが多かったのだけど、タイムラインを見る頻度をぐっと減らしたことでそれを避けることが出来たのも大きかったなあと。
前に書いた「好きなことを好きで居られる努力」を続けた結果だと思います。
モチベーション維持出来るような努力が出来たことが今回の赤段位取得に繋がったのかなと思いました。IIDX楽しいよ。未だに乱打全く叩けないけどね。
今回気付いたこと、思ったことを忘れずに、また十段に向けて頑張ろうと思います。
推し~~~!!!新曲をIIDXにくれ~~~~~!!!!
(C-ShowさんのIID新曲がまだ来なくて割と凹んでいます)

 

 

最後に。
Todestriebの(個人的)大発狂部分を初めて抜けて時間差CNに到達した時の死ぬんじゃないかと思うほどうるさく鳴り響く胸の鼓動。最後の乱打部分を呼吸もままならないまま必死に叩いて最後のCNに辿り着いたときに目に入った「14%」というゲージの数字。「やっと、終わったんだ……」という気持ちでいっぱいでした。
六段、七段、そして八段に合格したあの日は、本当に嬉しくてうきうきでテンションMAXのままゲーセンで合格ツイをしたことを覚えています。だけど、今回はそういった気持ちになれなくて、家に帰って落ち着いてからツイートをしました。
嬉しくなかったとかそういうわけではなくて、良くも悪くも「これだけやったんだから九段受かって当たり前でしょ」って思ってしまっていたんですよね。

特に今作の九段は、ネットで見ている限り簡単になったと言われていて、それにいつまで経っても合格できない自分が悔しくて、情けなかったんです。
私のフォロワーさんには八段の方が多くいらっしゃいます。
だけど、八段の方でIIDXメインでプレーしているのは私くらい。周りは他機種メインで、しかもそのメイン機種では最高ランクを取得されていたり高難易度に挑戦するような高い腕前を持っているすごいプレイヤーばかり。一方で私はどれも中途半端なプレイヤー。
もちろん、そういったところで培われたスキルをIIDXでも活かされてるのだと頭ではわかっているけれど、家庭環境まであってメインでこのゲームをプレーしている自分が同じ段位だということが本当に悔しかった。どうしても、九段になりたかった。

私は自分に自信がないから、人に勝ちたいなんて思ったこともないし勝てるとも思ったことが無い。だけど初めてどうしても負けたくないって思ってしまった。
元々皆伝が目標では無く、好きな曲全てにイージー以上のクリアランプをつけることが目標だったということもあって段位はそんなに気にしていなかったんだけど、周りが見えなくなっていたのか相当必死になってしまいました。大人げないなあ。
無事に赤段位が取得できて、ホッとしたと同時に本当に幼稚で恥ずかしい動機だったなって今なら冷静に思えます。もうこんな動機ではやらんぞ。自分への戒めです。

 

これからは、変に段位とか周りとかを気にせずに推しの曲を浴びながら、限界まで挑戦していこうと思います。
いっぱい推しの曲がIIDXに増えますように。

 

EMOTIONAL J-POP

昔、とある1曲に魅せられて思わずこんな記事を書いてしまいました。

 

irohaxxx202.hatenablog.com

 

私はIIDXの新曲で推しがいつ来るかばかり考えて生きているので、公式ツイの告知を今か今かと待ちわびていたのですが。
さすがに「BEMANI Sound Team "HuΣeR × Yvya"」という文字を見て変な声出ました。ていうか、スマホ二度見したし、ツイート無駄に更新してしまった。
え!?!?あんなにゆうやさんギタドラとかに曲書いてるのに、ハマーくんとの合作曲を!?IIDXに!?書き下ろしてくれたんですか!!?!?!?
ちょっと!!!ありがとうございます!!!!!!!
元々、推しの新曲を聴くのは筐体が最初というこだわりがあって、今回も残業終わりでゲーセンに駆け込み頑張って解禁してきたのですが。いや、やばいですね(語彙力)

 

ハマーくんの女性ボーカル曲って本当にすごくて、彼の持ち味であるエモーショナルさを存分に発揮しつつ秘めた強さみたいなものも感じるんですよ。
だから今回も女性ボーカルということで期待はしていたんですけど、想像の500倍「EMOTIONAL J-POP」で号泣した……ねえ……エモすぎるよ………どうして………
マジでこんなの青春映画の主題歌じゃん。これエンドロールで流れたら目真っ赤にして泣き腫らすやつだよ。 
紫村さんの歌声、透き通るような澄んだ声色で儚さもあって、何か曲に合いすぎている、美しすぎる……チョイスが神がかっているよ……。
あとこれが一番言いたかったんですけど、ゆうやさん……こんなにも、優しいギターの音出せるの………??本当に一発でゆうやさんのギターの音だ!!!!ってわかるんだけど、あまりにも優しすぎる。柔らかすぎる。こんなの、好きにならん女おらんくない???(急に出る方言)
だってVitrumとかFuegoとかDevil's Ruleとかバチバチにカッコいいギターじゃん。確かにわかる、ゆうやさんのギターってソリッドさと柔らかさのハイブリッドって感じだし芯はしっかりしてるけど柔らかい、つまりは色気のあるギターだから優しいのはわかる。だけど、強さもある。ロールキャベツ系男子みたいな感じ(絶対違うと思う)。
まあ敢えてインスト曲出したけど、でもさ、未練タラッタとかもガッチリギターじゃん。伝わってくれ~~~。
だけど、ですよ。このANEMONEの圧倒的な優しさ。何だろう、羽毛布団みたいに優しく包み込んでくれる感じ。泣かせに来ている感じ。芯の強さはあるけど、包容力の塊みたいなギター。一言で言うと、やばい。

私はさ、未練タラッタとか(作曲TAGさんだけど)ピンクのボーダーラインとか(あれは合いの手と言った方が正しいけど)それこそ狂水一華みたいな女性ボーカルのメロとゆうやさんのギターのメロが全く違うのに上手いこと調和してる曲が狂おしい程好きで、それが、この曲でもサビがそうなっていて、ハマーくんがこうやったのならもう私の心読まれてる……??って思うし、ゆうやさんがやったんだったら私の心読まれてる……???ってなる(混乱中)

あとオタクなのでとりあえず花の名前出てきたら花言葉調べるんだけど、アネモネ花言葉調べたらひっくり返っちゃったよ。

アネモネ花言葉「はかない恋」
ちなみに、白いアネモネ花言葉「真実」「期待」
紫のアネモネ花言葉「あなたを信じて待つ」

これ、BGA見てください。
途中で出てくるアネモネは白。(ただ、女の子の色も白なので「白いアネモネ」を意図しているのか、「色が無い」というのを表現しているのかはわからない)
そして、最後女の子が持っているアネモネの色、紫なんですよ。
ね~~~~~~~もうさ~~~~~~え、これ、ここまで調べて曲名決めた!?!?てゆかタイトル決めたのどっち!?!?二人で決めた!?!?どっちにしても駄目じゃない???全力で殺しに来ている。ありとあらゆる、全方向から殺しに来ている。
というかぬかりないですね。徹底的にこだわってますね。
こんなのマジで青春ドラマじゃん。高校生の淡く儚い友情を描いた物語だよ。
私には、主人公の女の子が綺麗な笑顔とそんな彼女の頬を伝う一筋の涙からのあまりにも綺麗な水色の青空が映し出されてエンドロールが流れ、そしてこの曲が流れるような映像が見えるよ。幻覚だよ。
それは置いておいても、2分間にドラマが詰め込まれすぎている。天才じゃん。
てゆか何かでも書いたんだけど、ハマーくんもゆうやさんも人間味というか人の温度を音に込めるのが天才的に上手だと思っているから、二人が青春エモーショナルJ-POPなんて作ったらそんなもん泣くに決まってるじゃん。

え~~やっぱりハマーくんが合作依頼したんかね??無限に曲作って欲しい。
てゆかインスト曲だとニューロンみたいなカッコよさとエモさ爆発みたいな曲作るのにボーカル曲だと泣きメロどころか号泣メロ作ってくるのマジでやばい。

 

マジでコナミに足向けて寝られない。
てゆか今回の映画モチーフ、どれも曲良すぎて解禁のためのモチベもりもりだったわ。
多分九段合格できたのこれのお陰な気がする。段位についてもまた書きたいですね。

 

最後に。
BEMANI Sound Team "HuΣeR × Yvya"はいいぞ。
というかお二人ともご自身の曲どれも良い曲ばっかなのでいいぞ。
私がおすすめするまでもなく多分みんな好きなんだとは思うけどね。そりゃそうだ。