最近、明るくない記事が多かったので、久しぶりに推しの素晴らしさについてただひたすらに語る記事を綴ろうと思います。
単純に、好きだという気持ちが大きくなりすぎて自分の中で消化しきれなくなったからでもあります。
私は良く言えばこだわりがあるんですが、悪く言えば頑固なのでDD(誰でも大好き)が出来ないんですけれど、自分の好きなタイプに当てはまる方はもれなく全員好きなので複数推しがいます。過去にもそんな記事を書きました。↓
今回は、BEMANI Sound Teamではない、フリーランスコンポーザーの中で推している方について語ります。
いろんな記事で名前を出していますが、私はYoohくんがすごく好きで、いわゆる推しにあたる人です。
Yoohくんと言えば、SDVXでお馴染み(だと思っている)の人気コンポーザーでありますが、私も例に漏れずSDVXをがっつりプレーしていたときにうっかり沼に落ちました。
前記事で書いたyvyaさんのときはピンポイントでこの曲があったから沼に落ちた、というパターンだったのですが、Yoohくんの場合はぼんやりとこの曲好きだな~、この曲も好きだな~っていうのが積み重なっていった結果のような感じです。
そういうわけなので語りたい曲が多すぎてどうしよう、と悩んでなかなか文章化出来なかったんですけど、限界なので書きたいこと書きます。好きなものは好きなんだからしょうがない。
どの曲もそうなんですけど、Yoohくんの魅力ってやっぱり彼にしか出せない雰囲気だったり世界観にあると思っています。彼にしか出せない、というよりも「彼特有の」という表現の方がしっくりくるかもしれません。
yvyaさんの魅力を語る時に真っ先に「格好良さと色っぽさが共存するギターのメロディと音」という表現が思いついたんですけど、Yoohくんの魅力を一言で表せる言葉って何だろう、と延々悩んだ結果「陶酔感に浸れる音楽と世界観」という表現に落ち着きました。少し語弊はありますけどね。
そういうわけで、前置きはこのくらいにして山ほどある彼の曲の中でも特に熱く語りたい曲を挙げていこうと思います。
①MariannE/KAKATTEKOYEAH!!!!(C.H.S)
聴いた瞬間に「あ、天才なんですね」って思った一曲。
個人的に彼の持ち味とか、先に述べた彼にしか出せない世界観とか、そういう魅力をあますとこなく表現しつくしていると感じる曲。
こういったゴシック的な曲って元々好きでいろいろ聴いてきたはずなのに、今までに感じたことの無い感覚に襲われたことを鮮明に覚えています。今でもぞわぞわとした感覚はある。
この曲の何が刺さるって、曲だけ聴いているといわゆる“強さ”とか“圧”ってそんなに感じないんですよ。なんですけど、聴けば聴くほど切迫感を抱かせられる。追い詰められている感じ。そこに不快感とか怖さとかそういうものって一切無くて、ある種の快感がある。
自分の中にじわじわと侵食してくる感じが初めての感覚で、彼の曲ってそういうところが一番の魅力だと感じています。そしてこの曲はそういったものが顕著に表れていると思っている。
どうやら今はLanotaにも収録されているそう。個人的にはフルがおすすめです。
さて、この曲は表題に書きましたがC.H.Sから出ている「KAKATTEKOYEAH!!!!」というアルバムに収録されています。これはt+pazoliteさん主宰のサークルから発売されているいろんなコンポーザーと同じテーマで対決(曲を作り合う)というコンセプトのアルバムで、Yoohくんに投げられたテーマは「ゴシック」。
何かここまですごい曲出されると、一周回ってこのテーマを投げたとぱぞさんがすごいんじゃないかって思ってしまったな。このアルバム他の曲も素敵なので是非に。
②Good bye, Merry-Go-Round./オンゲキSUMMER
私、BEMANI以外の音ゲーってやらないんですけど、この曲好きすぎて移植先のチュウニで赤譜面AJするまで頑張ったくらい好きな曲。
これは「音ゲー」における彼の要素、魅力、持ち味、全部が詰まった欲張りセットみたいな曲だと思っていて、ダークな世界観の中で繰り広げられる緩急がどうしようもないくらい高揚感を味わわせてくれる。
確かにダークなんだけど、その中で淡いきらきらしたものを感じさせるような雰囲気もあって、その塩梅が彼特有のものなのかなあとか勝手に思っています。
てゆかこれ、もう出だしの荘厳さがめちゃくちゃYoohくんだ……って感じがするし、いろんな音も本当に彼らしくてもう本当に好き。急に語彙力がなくなってしまい、すみません。
③Enter The Fire/SOUND VOLTEX EXCEED GEAR
本当に語弊を恐れず、俗っぽい言葉でいうならば、この曲を聴くと脳がとろけそうになる。何というか直接脳に音が響く感じがする。
惹きこまれるというよりは、この世界観の中にすっぽりと収まってしまうというか呑み込まれるというか。
彼のトランスは総じて最高なんですけど、これは本当に赤志魂のイメージソングということもあって盛り上がり方とか格好良さとかが突き抜けている。何というかイメージでしかないけれど「トランス状態」に入り込める曲。サイバー感もあってすごく格好良いんだよな。
少し曲からは話が逸れますが、彼の曲ってユーフォリックだという形容をされることがあるんですけど、ぼんやりとしか理解できていなかったそういう形容詞が腹落ちした曲の一つだったりします。(多分、この曲自体はユーフォリックと呼ばれるジャンルではないんだろうけど)
本当に圧倒的な陶酔感に浸れる曲。言葉にしづらいんだけど、聴いていてとにかく気持ちが良い。快感。とにかく曲が良い。是非SDVXの筐体で譜面と同時に楽しんでもらいたい曲です。
④Vamos A Bailar/DANCERUSH STARDOM
さすがに守備範囲が広すぎるだろ……って天を仰いでしまったのがこの曲。
この曲が出た頃って、もう音ゲーっぽい曲からダンスミュージックやクラブミュージックをメインで作られていた時期なので、ダンスラKAC曲と聞いて特に驚きはしなかったのですが、曲聴いたらさすがにたまげた。
前々から文字通りいろんな「世界」を表現されるなあ、と心掴まれていた私ですが、ついに……スペイン……(ようはラテン的な音楽)とその作風の広さに言葉を失ってしまいました。
彼の曲のイメージって、私は中世ヨーロッパっていうのが一番強かったんですけど、いろいろ聴いていくと古代ギリシアだったり、インディアン系だったり(ジャンルで言うとジャングルテラーっていうんですかね?)、王道の和風モノだったり、そういう何だろう、いい意味で重さのある曲が多かった中で急にラテン系のノリノリダンスミュージックが来たので、え~~~~~~っ!!!!!となってしまいました(語彙力)。
ご本人も「とにかく楽しんで踊れるように作った」とおっしゃっていたけれど、楽しむどころかこれもうノリノリだよ。
リズムの刻み方とか、ベースラインとか、聴いていて心地良さを感じるんですよね。楽しい!超絶ノれる!で終わりじゃなくて、心地良いから疲れずにずっと聴いていられる。
これはジャケットに引きずられている感が否めないけれど、聴いているとぼんやりと夕日のような鮮やかな橙色が浮かんでくるようなんですよね……。こういう見えないものを見せる力を秘めているのが、彼の曲の素敵なところでもあります。
⑤Detour/RED ROAD
彼のメジャーデビューアルバムに収録されている曲。
ええ……Yoohくんハウスも作れるんですね……おしゃれすぎんか……。
ピアノのメロディがあまりにも美しすぎるんですよ。サックスの音色とメロディも色っぽいんですけど、曲を通して音とメロディが艶やかで色気を纏っている。
本当に今までの彼のイメージを全部覆すような(言い過ぎかもしれない)一曲。
温度と湿度を持った音、しなやかな強さのあるメロディ、そしてシンセの電子的な音。
そういったものがすごく調和していて、学術的な意味での多幸感をこれでもかと言うほどに感じられる。
キラキラとした明るさの中に、一筋の甘い毒を感じさせるような雰囲気にオタクが勝てるはずがないんですよ。バーとか、ライブキッチンとかで流れていそう。
この曲のほかにも音ゲーのお馴染みの曲がたくさん入っていて、彼の魅力を堪能できるアルバム「RED ROAD」めちゃくちゃおすすめです。
⑥snow storm -euphoria-/SOUND VOTEX -infinife infection-
普通にタイトル全部体現してるの本当に天才だと思った(オタク並みの感想)
そもそもYoohくんがトランスに傾倒したきっかけが、スノストだったそうで相当この曲に影響を受けていると。
私もdj TAKAさんは大好きでその中でもスノストは三本の指に入るくらい好きなんですが、あの原曲の持つ幻想的さというかある種の神々しさというか、そういうものはしっかり残しながらもタイトル通り彼の魅力である「ユーフォリア」な感じをこれでもかと表現されているの、本当にすごくて聴くたびに涙が出そうになるくらい心が揺さぶられます。
前半は原曲をボルテっぽく速くしただけかな?って思うんですけど、中盤からの盛り上がり方、転調後の彼らしいメロが入ってくる壮大すぎるリミックス。途中の無音部分とか、最後のピアノ単音とか、そういう緩急の付け方は唯一無二だと思っています。
曲単体として大好きなんですが、スノストをきっかけに作曲に興味を持って始めた彼が、その自分の人生を変えたと言っても過言ではない曲を本当に彼らしいアレンジ、リミックスをしたという事実込みですごく思い入れがあるし、魅力があります。
多幸感、陶酔感を味わいたい方に是非聴いてもらいたい。
⑦HAVOX/Steel Chronicle VICTROOPERS
これがラストです。番外編だと思ってください。合作曲なので。
曲の感想の前に前提となる背景をお話すると、この曲ってXROSS INFECTIONと対で語らることが多々あるなあと思っています。というのは、クロインが「BlackYくんの要素が強いハードコア」であり、こちらハボックは「Yoohくんの要素が強いダークでシンフォニックな曲」であるというコメントをとあるサイトで見て妙に納得してしまって。
そう言われると、とあるコンポーザーの方がBlackYくんに対して「クロイン、途中からBlackYくん全開だったね」とご本人とお話されてるのをツイッター上で見て、やっぱりそうなんだなあとこの感覚が確信に変わったわけなんです。
この曲は何か圧倒的すぎて、私がいちいち言葉にする必要ある?野暮じゃない?っていうレベルなんですけど、これこそ「ボス曲」って感じがひしひしと伝わってきてやばいです。
SDVXに収録されていますが元々はステクロの曲で、そういうゲームのBGMとして作られたということで、空間の広がり方というか、これが過去一脳内に映像が容易に浮かんでくる曲なんですけども。本当にRPGとかの一番ラストクライマックスで主人公が最終ボスまで辿り着いたときのあの独特で異様な雰囲気、そういったものを感じます。
本当に圧倒的な強さを感じるんですよ。この強さって、例えばBPMがすごく速いとか、音がものすごく細かく沢山重ねられているとか、キックが重くて激しいとか、もっとネット用語的な言葉を使うと「治安が悪い」とかそういったものではなくて、大自然が持つような沸き上がるような強さ。畏れるような強さ。人間では抗えないような強さ。そういう強さを感じてしまいます。
BlackYくんとYoohくんの合作曲なので、お二人の持つ力を合わせて作られた曲です。それでも、Yoohくんの要素強めって言われるのは、鬼気迫るようなあの雰囲気を感じ取るからではないかと思っていて。
私は実際にこの曲がステクロで流れている場面のプレー動画を見たことがありますが、本当にすごいですね。曲だけでは無くてスタッフ陣の演出方法、プレイヤーの方の立ち回り方そういうの込みで凄さが一気に押し寄せてくる。
何でもものすごく強い敵らしくて、それにプレイヤーが立ち向かう時のBGMなんですが曲も相まって相手の強敵っぷりが際立つというか、こういう場面を盛り立てるような、むしろこういう場面を音楽で表現されているところが本当にすごいなって思いました。
他にもたくさんあるんですけど、マジでブログが一生終わらない気がするのでこのあたりで止めておきます。
改めてですが、言葉で表現しがたいような、言葉で表現することがちっぽけに感じられてしまうくらいの世界を創り上げる彼の曲って本当に素敵で最高なんだよな……と心から思いました。
本当は一曲ずつ語りたいくらいなんですが、彼にとって音ゲー初収録曲である「Dynasty」から始まった”Dシリーズ”はどれも彼しか表現できないような世界観とオーラを纏っていて、一生色褪せないんだろうなと思います。だって、同じ表現しか出来ないけれどあの切迫感何?これでもいろんな音ゲーをそこそこの年数経験しているので、威厳溢れるボス曲とか、治安悪めな強いボス曲とか、ゲームにとどめておくにはもったいないくらい壮大な曲とか、いろんな曲に触れてきたはずなのにあのじわりじわりと追い詰められるような鬼気迫る雰囲気って本当にYoohくん特有のものなんだよなあと思わざるを得ないんです。
「交響曲的な」を語源とするシンフォニック、の名の通り弦楽器を始め、ピアノの音などいろいろな音を重ねて奥行きだったり大きな世界観を表現しているところ。
「多幸感、陶酔感」を語源とするユーフォリック、の名の通り人を酔いしれさせるような美しく心を揺さぶるメロディや音で創り上げられるところ。
彼から生み出されるそんな音楽に私はひたすら狂わされています。
若者たちが自分たちの推しに対して「推ししか勝たん」と言っている意味が何となく分かった気がする。推ししか勝たん。(覚えた単語使いたがるマン)
ここからは直接曲には関係ないのですが、Yoohくんのその他の魅力について語らせてください。
これだけ人を魅了する曲を作られているのに、「自分の作る音楽が『ダンスミュージック』と言っていいものかわからないから、海外の最先端をいくDJ達の音を聴いている」という発言を聞いて、私は尊敬の念を抱きました。そういえば、まだ公募に合格する前も作曲はしていてもネットなどには公開せずに友人たちに聴いてもらっていたとのこと。これも、世に公開していいものか自信がなかったから、だそうで公募に合格してからちょくちょくネットで公開するようになったそうです。
何というか、このストイックさとか職人気質なところが純粋に格好良いなって思ってしまったんですよね。
私は音楽の素人なので、別に音楽に正解は無いと思っているし、ある一定の特徴さえ保っていれば例えばこれはトランスです!とか、ハードコアです!とか、そうやって動画をアップロードして問題ないものだと思っていました。
聴いてもらえるかどうかは別として、ルール違反ではないと。
だけど、それを良しとしない彼の美学というかこだわりというか、そういうところって強いなあって憧れる。格好良いなあ。
あとはSDVXとIIDXのコラボイベントでkors kさんと合作をしたときに、kors kさんが「彼の曲やパフォーマンスから熱い想いは何となく感じていたけど、実際に合作をしたらこれは内側に野獣を飼っていると思った」というコメントを残されたこと。
(私はこの言葉を聞いて、彼は表には出さないけれど、実際はものすごく音楽に対して強くて熱い想いがあるんだろうなと解釈した)
また、Nhatoさんがご自身のDJの際に彼の曲を使用して「彼の曲は他にも良い曲があるので、また使いたい」とおっしゃっていたこと。
kors kさんというこういったシーンの第一線でずっと活躍されていて、クラブミュージックから音ゲー曲まで数えきれないほどの名曲を生み出してきた方や、Nhatoさんというコンポーザーの方々が口をそろえて「すごい」と尊敬するような方から、ポジティブな言葉が彼に対して出ているという事実に、限界オタクは泣いた。
推しってやっぱりすごいんだよな……という尊さと、私の感覚ってあながち間違ってはいないんだなという謎の安心感と、本当にみんなにもっと彼の曲を聴いてもらいたいからもっともっと音ゲーに収録されないかなあというもどかしさと。本当にいろんな感情に襲われました。
真面目で好青年な風貌から放たれるバチバチに格好良い音楽も、透き通るような綺麗な声も、バンギンEHXでAAA+出しちゃう音ゲーの腕前も、キレキレな麻雀での打ち回しも、何もかもが格好良いし大好きです。もはや途中から何も関係ない
推しにファンレターを書くことが大好きないにしえのオタクですが、残念ながらそう言った機会には恵まれませんでした。
ごりごりエゴサをされる方がいらっしゃるのはわかっているけれど、彼はそう言ったタイプではない。
これだけネットが普及したこの時代、あわよくばこの想いが何かの間違いで公式のどなたか、またはご本人に届いたらいいなあなんて淡い期待を抱いてしまいます。でも冷静になると、こんなクソデカ感情抱かれても困るだろうからやっぱりこの世のどこかにいるいちオタクの戯言程度で置いておくべきなんだとも、思う。
これが複雑なオタク心ってやつです。でも、公式には届いて欲しい。
いつか、直接「大ファンです」と自分の言葉で伝えられる日が来ることを願って。
貴方のお陰で私の耳はいつも潤っています。本当に、ありがとう。